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◆◆◆経過(2006年7月)
<◆◆イスラエル・ヒズボラ紛争
<◆戦史
中近東FAQ目次

⇒8月以降はこちら


 【質問】
 レバノン侵攻の経過は?

 【回答】
 拉致を受けた同日にレバノンへの侵攻を開始.
 地上部隊を投入し,発電所や道路,橋などを爆撃.

 13日にはベイルート空港,ヒズボラ系テレビ局の複数の施設をヘリコプターで攻撃.レバノン南部では20カ所以上の橋や発電所を破壊.
 同日午後にはレバノン空軍基地を爆撃.
 一方,ヒズボラはイスラエル北部にカチューシャ・ロケットを発射.撃ち込まれたロケット弾は13日だけで約120発,死者は2人,負傷者は100人近くに.

 14日もイスラエル軍はヒズボラ拠点の爆撃を継続し,橋や燃料貯蔵所を攻撃.ナスララ党首の自宅や事務所も破壊された.
 これに対し,レバノン軍も対空砲で反撃.
 また,イスラエル艦艇に,ヒズボラの発射した巡航ミサイルが命中した.
 同日夜にはイスラエル北部のレバノン国境近くの集団農場にカチューシャロケット1発が着弾し,5歳の少年と祖母の2人が死亡,別の子供3人を含む10人が重軽傷を負う.

 15日もイスラエル空軍はレバノン南部への空爆を続け,小型バスで避難中だったレバノン人の家族ら15人が死亡.
 また,北部の同国第2の都市トリポリを空爆し,インフラ施設を次々と破壊し,ベイルート北方のジュニエの港湾施設を海上から砲撃.

 16日朝(現地時間),ハイファ周辺にロケット弾が撃ち込まれ,ハイファ湾近くの鉄道駅などに着弾.8人が死亡し,約20人が負傷.
 ロケット弾はナハリヤ,アッコなどイスラエル北部の他都市にも計20発が着弾した.
 一方,イスラエル軍は15日深夜〜16日朝,ベイルート南郊や南部の港湾都市ティールを空爆.
 また,レバノンのシニオラ首相は,イスラエルに即時停戦を呼びかけたが,イスラエルのオルメルト首相はこれを拒否.

 17日,イスラエル軍は軍事作戦を拡大し,首都ベイルートや北部にある第2の都市トリポリなど各地を攻撃.北部のレバノン軍の施設を爆撃した.

 18日,イスラエル軍は,ベイルート東部の軍施設等,レバノンの数カ所で空爆を続行し,市民ら31人が死亡.
 一方,イスラエル北部ナハリヤでは,ヒズボラによるロケット弾の攻撃で,イスラエル人1人が死亡.ハイファも被弾.

 19日,イスラエル軍は,一部部隊がレバノン南部に入り,ヒズボラ拠点へのピンポイント攻撃を行っていると公表.
 同日,ヒズボラが拠点を置くレバノン南部や東部一帯への空爆続行,57人が死亡.
 地上でもイスラエル軍は国境を越え,ヒズボラ拠点を攻撃,イスラエル軍兵士2人死亡,9人負傷.
 ヒズボラは,イスラエルで最もイスラム教徒が多いイスラエル北部ナザレをロケット弾で攻撃,子供2人が死亡.
 また,同日,米政府は在留米国人保護のため,1200人規模の海兵隊を周辺地域に派遣する方針を明らかに.

 20日,イスラエル同国政府高官は,ヒズボラの軍事能力の5割を破壊した,との認識を示す.
 同日,イスラエル軍は,国境に近いレバノン南部アビビム近郊に地上部隊を侵攻させ,ヒズボラと交戦.イスラエル兵2人死亡.
 同日夜,空爆.

 21日,イスラエル空軍はレバノン各地で爆撃を続行,ヒズボラの拠点やシリアに通じる道路などを攻撃した.
 その際,レバノンとの国境近くで軍のヘリコプター同士が衝突し4人が負傷.
 また,イスラエル軍は地上部隊数千人を南部レバノンに侵攻させ,ヒズボラと交戦,イスラエル兵2または4人が死亡.
 一方,ヒズボラのロケット弾はハイファ市内の郵便局やアパートなどに落下.キリヤトシェモナ,サファドなど北部の諸都市付近もロケット弾の攻撃にさらされた.
 イスラエル軍は数千人の予備役を招集し,レバノン南部の住民に退避を呼び掛けるビラを空からまいた.

 イスラエル軍は22日もレバノン空爆を続行し,ベイルート北郊にあるテレビ放送や携帯電話向けのアンテナ施設などを破壊.
 同軍地上部隊は国境付近のレバノン側の村マルンアラスにあるロケット弾発射施設などを攻撃し,ヒズボラの拠点に保管されていた多数の弾薬やライフルを押収.
 一方,22日だけでヒズボラのロケット約100発以上がイスラエル国内に着弾し,10人が負傷.

 23日,イスラエル軍はレバノン南部サイダや,ヒズボラが拠点とする首都ベイルート南部,東部バールベック一帯などで空爆作戦を展開.死傷者多数の模様.
 同軍地上部隊は,マルンアラス村の北約1キロのビントジャベルを目指して進軍.
 同日,ヒズボラは港湾都市ハイファに複数のロケット弾を発射.少なくとも2人が死亡.

 オルメルト首相は同日,ヒズボラ封じ込めのため,レバノン南部への国際部隊派遣を支持.また,国際部隊がヒズボラの武装解除を求めた国連安保理決議1559の完全履行を進め,レバノン南部をレバノン軍の支配下に置くことが必要だと主張した.

 24日,イスラエル地上軍はマルンアラスからさらに北上,「ヒズボラの牙城」「ヒズボラの首都」の異名もある町ビントジュベルの一帯に攻撃を加え,ヒズボラと交戦.
 同日,イスラエル軍のヘリコプターがレバノンの国境から4キロの自国領内で墜落,同軍兵士5人が負傷.

 25日,イスラエル軍はビントジュベイルを包囲し,封鎖.
 また,地中海沿いのレバノン南部の都市ティール郊外を空爆し,ヒズボラのロケット発射基地15か所を破壊.ヒズボラの拠点があるベイルート南部への空爆も再開.
 レバノン南部ヒアムでは爆弾が国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の施設を直撃し,停戦監視要員4人が死亡.
 ヒズボラは60発近いロケット砲弾をイスラエル北部へ発射.ハイファには16発のロケットが着弾,少なくとも30人が負傷.ガリラヤ湖北方の村では,アラブ系とキリスト教徒の居住区にロケットが撃ち込まれ,1人が死亡.

 26日,ビントジュベイル突入部隊がヒズボラの待ち 伏せ攻撃に遭ったため,多数の死傷者を出す.
 ハイファなどにヒズボラのロケット弾約40発が着弾.学校や集合住宅などが破壊され,数人負傷.

 27日,レバノン南部のツロにあるヒズボラのロケット発射司令部をイスラエル軍が空爆し破壊.
 ベイルート北部ではラジオ塔を破壊し,医薬品や食料を輸送しているトラック3台を空爆,運転手2人が死亡.
 同日,ヒズボラのスパイとして大学教授が逮捕されてい たことが判明.彼はロケット砲の着弾地点などを報告していたとされる.

 29日,イスラエル軍は,レバノン南部の都市ティールとその周辺の,ヒズボラのロケット弾,ミサイル発射拠点を砲撃.
 また,ベッカー高原にある橋梁や車両を標的にしたミサイル攻撃などを行う.

 30日未明,レバノン南部ティール近郊カナを空爆し,子ども37人を含む計54人が死亡.
 また,イスラエル軍地上部隊はヒズボラのロケット弾施設を破壊するため,レバノン南部タイベへ侵攻.
 カナでの空爆の犠牲をうけ,イスラエルは同日夜からの48時間の停戦を発表.
 同じく30日夜,国連安保理はイスラエル軍によるレバノン南部カナの避難所空爆で多くの市民が犠牲になったことに「強い遺憾」を表明.

 31日,イスラエル軍は停戦中にも関わらず,レバノン南部のティール北方で走行中の自動車を空爆.
 また,レバノン南部の村タイベ付近でも空爆を実行.

 8月1日未明,オルメルト内閣は,ヒズボラに対する地上攻撃拡大を承認.
 同日,イスラエル軍がレバノンとの国境沿いの7地点を突破し,レバノン南部を北上し始めたほか,リタニ川沿いの複数の目標に対して計3波のイスラエル空軍が空爆.
 アルジャジーラ特派員によると,レバノン南部では,カフィール・ショバへの激しい砲撃とアル=キヤム町への空爆があった.
 レバノン国境から数キロに位置するタイベ,アダイセなどの村で,イスラエル軍はヒズボラと交戦.
 一方,ヒズボラはイスラエル北部マツバにロケット弾を複数打ち込んだと発表.
 エルサレムでは,ガザから退去した元入植者ら1万人がデモし,ガザ撤退の弱腰がレバノンでの戦争を招いたと政府を非難(イディオット・アハロノット).
 同日夜,空爆停止期間期限切れをイスラエル軍は待たず,レバノン東部や,南部のティール近郊タイベなどを空爆.

 2日,レバノン東部ベカー高原のバールベック近くにイスラエル軍は空爆を加えると共に,ヘリで部隊が降下.病院を捜索し,ヒズボラ戦闘員数人を拘束.
 また,イスラエル軍は,レバノン南部国境から20キロまでのレバノン住民に退避を勧告.
 同日,ヒズボラはイスラエル領内に200発前後のロケット弾を撃ち込み,イスラエル北部ナハリヤで住民の男性1人が死亡.
 ロケット弾は,国境から70kmのイスラエル北部ベイトシアンや,ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ジェニン付近の農地にも着弾.

 3日,レバノン南部カナで7月30日に起きた,多数の子供を含む56人が死亡した民家空爆事件について,イスラエル軍当局は調査結果を発表し,誤情報に基づいた誤爆だったことを認める一方,ヒズボラが民間人を「人間の盾」として利用していると非難.
 同日,イスラエル軍は首都ベイルート南郊を空爆.また,東部ベカー平原,北西部の国境付近も爆撃.
 レバノン南部国境付近ではヒズボラとイスラエル軍の交戦が続く中,国境地帯から6キロほど入った地点まで進軍し,南部の20村の要衝を占拠.
 イスラエル北部に対するヒズボラのロケット弾攻撃は130発以上に及び,北部の港町アッコーで2人が死亡するなど民間人計7人が死亡.
 同日夜,ナスララ師は条件付きながらも,ヒズボラが停戦に応じる可能性を初めて示唆.

 4日未明,イスラエル軍はベイルートを空爆.南郊のヒズボラ拠点のほか,キリスト教徒居住区の同市北郊のジュニエにも攻撃範囲は広がり,レバノン兵1人を含め5人が死亡.
 同日,ヒズボラは,南部の国境から南へ約80キロ離れたイスラエル北部の町ハデラに初めてロケット弾を撃ち込む.

 5日未明,イスラエル軍はレバノン南部ティール近郊を空挺部隊で急襲し,ツロ市内のロケット砲発射施設など,レバノン南部各地でヒズボラと交戦.
 また,レバノン第3の都市サイダで全住民に退去を要請するビラを投下.空爆も続行.
 ヒズボラのイスラエル北部へのロケット弾攻撃では,イスラエル民間人3人が死亡.ガリラヤには170発のカチューシャロケット砲が着弾.
 ネタニヤに近いハデラにミサイル着弾.イスラエル領内最遠地点への着弾となる.イラン製「【ハ】イバル1」か?
 テルアビブで5千人が,停戦を求めるデモを行う.
 5日夕,南部アイタシャブで,ヒズボラの対戦車砲攻撃を受け,イスラエルの予備役兵1人が死亡.

 6日未明,南部のヒズボラの重要拠点ビントジュベイルなどで銃撃戦.
 同日,ハイファに着弾したロケット弾で3人が死亡.IDAFはロケット発射拠点カナを空爆.
 ガリラヤ北部の兵士集合場所をロケット砲が直撃し,12人の兵士が死亡.
 これに対してIDFは,南部最大の都市サイダ郊外,南部アンサール,北部トリポリ近郊や東部ベカー高原の道路や橋など,レバノン全土約80か所を空爆.

 7日,イスラエル軍はレバノン南部を中心に空爆を続行.地上作戦も続行.
 また,ヒズボラのUAV1機を撃墜.
 さらに同軍は,レバノン南部に外出制限を宣言.
 同日,アラブ連盟は米仏停戦案拒否.
 また,レバノン政府は臨時閣議で,ヒズボラが事実上治安権限を握る同国南部に部隊展開させることを決定.
 同日,ロイターにて,レバノン人カメラマンによる,紛争を巡る写真の改竄が発覚.同カメラマンはカナ空爆の被害写真なども撮影しており,検証が必要だとの指摘も.
 同日夜,イスラエル軍はベイルート南部のシーア派居住区の人口密集地を空爆.

 7日夜から8日にかけて,イスラエル軍地上部隊はナクラやビントジュベイルなど,レバノン南部国境から約6kmの地域でヒズボラ兵と交戦.

 8日,イスラエル軍はレバノン南部ガジエを空爆.ヒズボラと近しいムスタファ・カリファ師の居宅を狙ったと見られる.同師の安否は不明.
 地上部隊は,ヒズボラと交戦しつつ,レバノン国境の北側6〜8キロの地点まで進出.
 北部戦線を指揮するアダム司令官,更迭.
 同日,ハイファなど北部の町には多数のロケット砲が着弾.
 ロケット砲の猛攻を受けるキリヤテ・シェモナからは,住民500人がバスで集団避難(ハアレツ紙)
 ヒズボラの攻撃で500の火災が発生し,多くの森林が失われている,とユダヤ民族基金が警告(イェルサレム・ポスト)

 9日未明,レバノン南部サイダ近郊のパレスチナ人難民キャンプを,イスラエル軍艦艇が砲撃.
 同日,イスラエル空軍も,シドン近郊のパレスチナ難民キャンプやレバノン東部ベカー平原の町を空爆.
 また,レバノン南部4か所でヒズボラと交戦し,兵士計15人が死亡,約40人が負傷.
 イスラエル北部には160発のロケット砲が着弾.ヨルダン渓谷のベトシャンにも4発の長距離ミサイルが着弾.
 同日,イスラエル政府は作戦拡大を承認.

 10日,IDFはレバノン南部のイスラエル国境から8キロ離れた町マルジャユンに進軍するなど,6〜8キロまでの地域で作戦を継続.マルジャユーンや近郊の村を制圧したとの報道も.
 また,首都ベイルートでは中心部のラジオ塔を空爆したほか,空中から住民に攻撃を警告するビラを撒布.
 同日,約170発のロケット砲がイスラエル北部に着弾.アラブ系市民の母と息子が死亡し,もう1人の息子も重傷.
 同日,イスラエル政府は,国連安全保障理事会での外交交渉に時間を与えるため,9日に閣議承認したレバノン南部での大規模地上侵攻作戦開始の延期を決定.
 同日,テルアビブで600人規模の反戦デモ(イェルサレム・ポスト)

 11日未明,IDFはシリア国境に近いレバノン北部を空爆.
 同日,IDFは国境から8kmにあるレバノン南部マルジャユンから北方に向かう避難民の車列を空爆し,少なくとも7人が死亡.
 同日夜,国連安全保障理事会はレバノン停戦理決議案を全会一致で採択.
 イスラエルのオルメルト首相は,国連安保理のレバノン停戦決議を受け入れる方針を示す.

 12日未明,イスラエル軍はレバノン南部と北部を空爆.
 同日,IDFはレバノン南部での地上作戦を拡大.
 同日夕,ナスララ師は自派のテレビ「アル・マナール」で,停戦決議受諾の意向を表明.

 13日,イスラエル政府は停戦受け入れを閣議で正式決定.国内ではオルマート首相の采配に右派と左派から批判が集中.
 また,IDFが4年前,米国製バンカー・バスターの売込みを断っていたことが判明(エルサレム・ポスト).
 同日,IDFは地上戦と空爆を続行.ヒズボラのミサイル攻撃でヘリコプターが敵地に墜落.
 ヒズボラは少なくとも250発のロケット弾を発射.

 14日昼,国境地帯のハダサでヒズボラ兵の発砲にイスラエル側が応戦し,ヒズボラ兵1人が死亡.
 また,IDFは,爆弾を搭載し,イスラエル領内侵入を目指していたヒズボラのUAVを2機撃墜(ハアレツ
 同日,ヒズボラはロケット攻撃を停止.
 同日夜,ナスララ師はテレビで勝利を宣言し,武装解除を拒否.

 15日までに,IDFは国境から北へ約12キロの町マルジャユーンと同約15キロのガンドゥリエから撤退.
 ただし2箇所で局部的な戦闘があり,ヒズボラ兵5人戦死.(ハアレツ
 同日,IDF参謀総長ホルツの「株売り抜け」疑惑発覚.
 米国は,ヒズボラ支援などの疑いにより,シリア要人2人の資産を凍結.
 レバノン・シニオラ首相とナスララが,ヒズボラの武装解除をしないことで合意.国連のアナン事務総長も曰く,「ヒズボラの武装解除は停戦決議の必須条件ではない」(エルサレム・ポストハアレツ

 16日,ヒズボラ幹部ファドララは,ヒズボラの武装解除を否定(イスラエル各紙)
 イスラエルのペレツ国防相は,その就任に際し,イスラエル北部へのヒズボラの攻撃の危険性について,同省幹部から全く説明を受けなかったと弁解.(ハアレツ

 17日早朝,レバノン軍は南部への移動を開始.
 イスラエルのオルマート首相はエルサレム一方的分離棚上げを表明(ハアレツ
 国際部隊の主力と見られていたフランスは,200人しか派兵しないことを決定(イスラエル各紙)

 19日早朝,レバノン東部にあるヒズボラの拠点をIDFは空爆.
 また,IDF特殊部隊がレバノン東部ベカー平原のボダイにあるヒズボラの現地事務所をヘリ・チョッパーで急襲し,ヒズボラと交戦.

 20日,ヒズボラ向けの武器を積載したイラン機を,トルコが阻止(イスラエル各紙).
 また,IDF幹部は,ヒズボラが武器補給を活発化しており,紛争再燃は時間の問題だと発言(同).

 21日,クネセトの委員会が,国費による住民の避難など,全面戦争に準じた住民対策を早期に取るべきだった,とペレツ国防相を批判した(エルサレム・ポストハアレツ).
 同日,レバノン南西部の村でIDFがヒズボラと交戦,3人を射殺.ヒズボラ側はこれを否定.
 同日,英国製暗視装置がヒズボラの手に渡っていたと判明.
 同日,イタリア・ブローディ首相がUNIFILに2000〜3000人規模の派遣を表明.

 23日,ヒズボラのミサイルによる広範囲の山火事のため,ガリラヤで75万本の木が焼失した,とユダヤ民族基金が発表(エルサレム・ポスト).

 24日,ヒズボラへの武器密輸を中止せよ,と米国がシリアに警告(エルサレム・ポストハアレツ).
 フランス・シラク大統領はUNIFIL参加兵力を合計2000人に増やすと発表.

 26日,ドイツはレバノンへ兵士1200人派遣を決定(ハアレツ).

 27日,ナスララが「今回の結果を知っていれば,兵士誘拐はしなかった」と発言(イディオット・アハロノット).

 29日,レバノンのシニオラ首相は,レバノン軍はレバノン南部で大量の武器を回収していると述べる.

 9月1日,アサド大統領は,国連レバノン暫定軍のレバノン・シリア国境への展開に反対を表明.

 2日,イタリア軍先発隊がレバノン到着.

 9/3,政治心理学者がイスラエルの戦時広報を酷評.イスラエル国民は政府発表よりもナスララの演説を信じていたことが調査で判明(イディオット・アハロノット
 同日,ヒズボラが「殉教者」の子供を多数集めて独自のボーイスカウト組織を作り,戦士を教育している,とエジプト紙が報道(イディオット・アハロノット

 9/6,IDFは海空からのレバノン封鎖を解除.

 9/8発表の世論調査では,ペレツ国防相を更迭すべきだとの意見が71%に(イエルサレム・ポスト
 同日,レバノン戦争に関する国家監査を要求する集会には3万人が集結(イエルサレム・ポストハアレツ
 同日,「武器の90%は温存している」と,ヒズボラ幹部が発言(イディオット・アハロノット

 9/13,ドイツはUNIFILに海軍を中心として最大2400人を,07年8月まで派遣することを閣議決定.

 以下引用.

 これ〔兵士拉致〕を受け,イスラエル軍は兵士の救出作戦を開始した.
 地上部隊を投入したほか,拉致された兵士の身柄移送を防ぐために発電所や道路,橋などに空爆を加え,住民少なくとも2人が死亡した.

時事通信,7月13日1時0分

ベイルート空港を爆撃 兵士拉致でイスラエル軍

 【カイロ13日共同】イスラエル軍は13日午前6時すぎ(日本時間同日正午すぎ),ベイルート国際空港の滑走路を爆撃した.軍報道官が明らかにした.
 イスラエル軍放送によると,空港爆撃はベイルートへの航空輸送の遮断が目的.
 レバノン南部の国境地帯で12日,レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラに拉致されたイスラエル軍兵士の解放に向け,圧力をかける狙いがあるとみられる.
 レバノン南部に12日に侵攻したイスラエル軍は13日も南部を空爆,AP通信によると,少なくとも民間人22人が死亡した.
 イスラエル側にもロケット弾による反撃があった.

共同通信,7月13日14時0分

 ベイルートにある国際空港の滑走路3本に空爆を加え,同空港は航空機の離着陸ができない状態に陥った.
 また,海上封鎖を行うため,イスラエルの艦艇がレバノン領海に侵入した.

時事通信,7月13日23時1分


空爆を受けた,ベイルートのラフィク・ハリリ国際空港
(AFP=時事)

イスラエル,ベイルートのヒズボラテレビを爆撃=関係者

 [ベイルート 13日 ロイター] イスラエル軍のヘリコプターが13日,ヒズボラが本拠としているベイルート南部にあるヒズボラテレビの建物を爆撃し,6人が負傷した.目撃者や治安関係者が明らかにした.
 爆撃された建物の近くには,ヒズボラ幹部の住宅や報道機関のオフィスがある.

(ロイター,7月13日15時20分

レバノンを海上封鎖 ヒズボラと全面対決へ

 【エルサレム13日共同】レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラによるイスラエル軍兵士拉致の報復として,イスラエル軍は13日,ベイルート国際空港滑走路への爆撃に続き,レバノンに対する海上封鎖を実施した.
 イスラエル軍はヒズボラ系のテレビ局も空爆.空港爆撃や海上封鎖は「ヒズボラの武器輸送やテロリストの侵入」を阻むためとしており,ヒズボラとの全面対決を打ち出した.
 〔略〕

共同通信,7月13日18時54分

<イスラエル軍>レバノン南部など空爆,市民47人死亡 

 【カイロ高橋宗男】
 〔略〕
 イスラエル軍はまた,ベイルート郊外などでイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラ系テレビ局の複数の施設をヘリコプターで攻撃.レバノン南部では20カ所以上の橋や発電所を破壊した.
 一方,ヒズボラはイスラエル北部に60発以上のカチューシャロケットを発射し,イスラエル民間人2人が死亡した.
 戦闘激化を受け,国連報道官は13日,関係国に抑制を促すため仲裁チームを中東に派遣すると明らかにした.
 レバノンのアリディ情報相は同日の緊急閣議後「(イスラエルの)制限ない攻撃を終わらせたい」と表明.
 しかし,イスラエル軍高官は「レバノン国内に安全な地域はない」と述べ,ベイルート市内への攻撃もあり得ると警告した.

毎日新聞,7月14日0時55分

破壊されたパラボラ・アンテナ

イスラエル,レバノン空軍基地空爆…陸海空の封鎖図る

 【エルサレム=柳沢亨之】イスラエル軍は13日午後(日本時間同日夜),レバノン東部ベカー高原の同国空軍基地を空爆した.
 同国の軍事施設を直接の標的としたのは初めて.
 レバノンのイスラム教シーア派民兵組織「ヒズボラ」による12日のイスラエル兵拉致事件への報復で,イスラエル軍はヒズボラの拠点など計100か所以上にも攻撃を加え,少なくとも47人が死亡した.
 ヒズボラもイスラエル北部ナハリヤなど10か所以上をロケット弾で次々と攻撃し,民間人2人が死亡,50人以上が負傷した.

読売新聞,7月14日3時4分

<イスラエル>ロケット弾の脅威再び…街はゴーストタウン

 【ナハリヤ(イスラエル北部)樋口直樹】レバノンと国境を接するイスラエル北部の町や村がレバノン南部のイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが発射するロケット弾「カチューシャ・ロケット」の脅威に再びさらされている.
 13日夜には国境から30キロ以上も離れたイスラエル第3の都市ハイファに初めてロケット弾が着弾.
 ハイファ以北の地域にはシェルターへの避難勧告が出され,人通りの絶えた街はゴーストタウンのように静まり返っていた.
 レバノン国境まで約10キロの位置にあるイスラエル北部の中心都市ナハリヤ.地中海に臨むリゾート地として大勢の観光客でにぎわう街に12日夜,カチューシャ・ロケットの警報が発令された.
 同日朝に国境付近でイスラエル兵が拉致されたのを機にイスラエル軍がレバノン南部への侵攻を開始.ヒズボラからの報復攻撃が予想されたからだ.
 13日午前7時過ぎ,白亜のマンションが建ち並ぶ住宅街にロケット弾1発が飛来し,6階の自宅ベランダでコーヒーを飲んでいた40歳の女性を直撃した.ロケット弾はそのまま分厚いコンクリートの床を突き破り,階下にまで達した.女性は即死だった.
「ズドンという爆音とともにガラスの破片が雨のように降ってきた」
 死亡した女性と同じマンションに住むアルカディさん(34)は恐怖の瞬間を振り返る.
「6年前にイスラエル軍がレバノン南部から撤退して以来,カチューシャは飛んでこなくなったのに……」
と,心配そうに北の空へ目をやった.
 住民の多くは南の街へ避難した.
 ほぼ同時刻,街の中心部にもロケット弾が着弾した.
 商店街は終日扉を閉ざし,人影の絶えた道路ではシェルターへの避難を呼びかける警察の車ばかりが目立った.
 イスラエル北部に撃ち込まれたロケット弾は13日だけで100発を超え,死者は2人,負傷者は100人近くに上った.
「バスン,シュルシュルシュル……ドシン」
 レバノン国境に接するアラブ系イスラエル人の村アラムシェには,レバノン領に照準を合わせたイスラエル軍砲兵部隊の砲撃音が鳴り響いていた.
 レバノン側の丘陵地の向こう側からは,薄い煙が幾筋か立ち上っている.
 イスラエル軍の砲爆撃で,レバノン側ではこれまでに50人以上の民間人が命を落とした.
 夕暮れ時,砲撃の合間に遠くのモスク(イスラム礼拝所)から祈とうを促すアザーンが流れてきた.
 アラムシェで暮らすアブドラさんは
「イスラエルの(レバノン)撤退後も攻撃を繰り返すヒズボラには国境付近へ戻ってきてほしくない」
 同じイスラム教徒が暮らすレバノン側の村を眺めながら,アブドラさんは静かに語った.

毎日新聞,7月14日11時43分


イスラエル北部キリヤトシェモナで,
レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラのロケット弾攻撃から逃れるため,
シェルターに避難したイスラエルの家族ら(13日)
(AFP=時事)


レバノン領内からロケット弾を撃ち込まれて炎上するイスラエル北部の町ナハリヤのビル.
(13日)(AFP=時事)

イスラエル北部の都市ハイファにロケット弾

 [エルサレム/ワシントン/ベイルート 13日 ロイター] レバノンとの国境に近いイスラエル第3の都市ハイファに13日,ロケット弾が着弾した.イスラエル軍は,レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラによるものとしている.
 レバノンからイスラエルに向け80発以上のロケット弾が発射されたが,国境から30キロ以上離れているハイファには,これまで到達していなかった.
 今のところ,死傷者は報告されていない.
 イスラエルのアヤロン駐米大使は,ハイファへの攻撃について,状況が「かなり大幅に悪化した」と述べた.
 一方,ヒズボラ側は,ハイファへの砲撃を否定している.

ロイター,7月14日7時41分

イスラエルがヒズボラ拠点の爆撃を継続,橋や燃料貯蔵所を攻撃

 [ベイルート 14日 ロイター] イスラエルの爆撃機が14日朝方,ベイルート郊外のヒズボラが拠点としている地域の橋や,発電所の燃料貯蔵施設を爆撃した.目撃者や治安関係者が明らかにした.
 それに対し,レバノン軍は対空砲で迎撃しているという.

ロイター,7月14日10時37分

イスラエルがレバノン空爆続行,ヒズボラも報復

 【エルサレム=柳沢亨之】レバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」掃討作戦を展開しているイスラエル軍は13日深夜,レバノン中部5か所を空爆した.
 空爆されたのは,レバノンの首都ベイルートとシリアの首都ダマスカスを結ぶ幹線道路で,AFP通信によると,空爆を受けて道路は閉鎖された.死傷者の有無は不明.ベイルート空港空爆,レバノン領海への艦船侵入に続く幹線道路への空爆で,レバノンを完全に軍事封鎖し,同国政府に圧力をかける狙いとみられる.

 一方,イスラエル北部の同国第3の都市ハイファに13日夕,ヒズボラ拠点から発射されたとみられるロケット弾2発が着弾した.死傷者は出ていないが,レバノン国境から約30キロのハイファに着弾したのは初めて.
 これを受けて,イスラエル軍は14日早朝,ベイルート南郊の橋や発電所の燃料貯蔵施設などを空爆.ヒズボラ系テレビ局によると,2人が死亡した.
 イスラエル軍報道官によると,13日のヒズボラのロケット弾攻撃は計約120発,これによる死者は2人,負傷者100人に上った.
 イスラエル軍は13日夜,同国北部一帯の全住民に,ロケット弾対策として防空壕に避難するよう指示した.

読売新聞,7月14日12時44分

ヒズボラ指導者が宣戦布告=レバノン攻撃のイスラエルを挑発

 【アカバ(ヨルダン)14日時事】レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラの指導者ナスララ師は14日,ヒズボラ系のテレビを通じて演説し,イスラエルに対して宣戦布告した.
 同師はこの中で,ベイルート沖で海上封鎖のため停泊しているイスラエル艦艇について言及.
「ベイルートを攻撃した軍艦が,業火に見舞われ沈没するのを目の当たりにするだろう」
と述べ,イスラエルを挑発した.演説がいつ録画されたかは不明.
 イスラエル紙ハーレツ(電子版)によると,同日夜,ヒズボラが発進させたとみられる爆発物を積載した無人機がベイルート沖のイスラエル艦船に激突,同国軍の水兵4人が行方不明となった.
 また,ヒズボラはイスラエル北部のレバノン国境地帯のみならず,イスラエルのより深い位置を攻撃できると強調.レバノン市民に対して
「破壊されるのはわれわれの家だけでなく,殺害されるのはわれわれの子供だけではない」
と呼び掛け,イスラエルへの報復を誓った.

時事通信,7月15日11時1分

<ヒズボラ>ベイルート沖のイスラエル軍艦船に無人機突入

 【エルサレム樋口直樹】レバノンからの情報によると,イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラは14日夜,首都ベイルート沖で海上封鎖を行っていたイスラエル軍艦船に爆弾を搭載した無人機を突入させ,大きな被害を与えた模様だ.
 〔略〕
 地元メディアによると,イスラエル軍艦船は14日午後8時半ごろ,ベイルート沖約16キロの地点で無人機の攻撃を受けた.ヘリコプターの発着地付近から出火,数時間にわたって燃え続け,イスラエル側へ引き返した.
 アラビア語衛星テレビ局アルジャジーラはこの攻撃で乗組員4人が行方不明になったと伝えたが,軍当局は確認していない.
 イスラエル軍によるヒズボラ本部への空爆では,ナスララ党首の自宅や事務所も破壊された模様だが,ヒズボラ側は同党首の無事を伝えた.
 この後,
「(レバノンの)インフラや人々の家,民間人を攻撃してきたイスラエルの軍艦がベイルート沖で燃えるのを見よ」
との同党首のコメントが放送され,ヒズボラによるイスラエル艦船への攻撃が明らかになった.
 ナスララ党首は
「開戦を受けて立つ」と述べ,「(イスラエル北部の第3の都市)ハイファをはるかに超えて」同国を攻撃すると宣言.レバノン南部からのカチューシャロケットの攻撃範囲を国境から約30キロ離れたハイファよりさらに南側へ広める考えを示した.
 14日夜にはイスラエル北部のレバノン国境近くの集団農場にカチューシャロケット1発が着弾し,5歳の少年と祖母の2人が死亡,別の子供3人を含む10人が重軽傷を負った.
 ロケット攻撃によるイスラエル人の死者は計4人になった.
 AP通信によると,イスラエル軍の砲爆撃によるレバノン側の死者は計73人に上っている.

毎日新聞,7月15日14時3分

 無人機は艦上ヘリポート付近に突っ込み,操舵設備などが炎上,乗組員4人が行方不明になった.

 ヒズボラはこれまで,偵察用無人機をイスラエル北部に飛ばしたことがあったが,攻撃に使用したのは初めて.

読売新聞,7月15日11時20分

 2006年7月15日,北部に対するロケット攻撃は計700発,負傷者は500人に.メロンでは女性と孫が死亡.ティベリアも初めて被弾した.北部の各都市は住民に対して防空壕への避難を呼びかけている.(Y,H)
 IDFは,レバノンの空港やヒズボラ本部,ナスララの自宅などを攻撃中.IDFはヒズボラを非難する大量のチラシを空から散布し,民間人にヒズボラ施設に近づかないように呼びかけている.(Y,P,H)
 レバノン沖で港湾封鎖を行っていたIDFの船に対して爆弾を搭載した無人偵察機によると見られる攻撃.船は大きな被害を受け,4人の兵士が一時行方不明になったが,遺体が回収された.(Y,P,H)
イスラエル レバノン空爆全域に ヒズボラ「全面戦争」宣言

 【カイロ=加納洋人】
 〔略〕
 ロイター通信などによると,イスラエル軍は15日もレバノン南部への空爆を続け,小型バスで避難中だったレバノン人の家族ら15人が死亡.
 このほか,北部の同国第2の都市トリポリを空爆,シリア国境の山岳地帯にある衛星テレビなどの中継施設や幹線道路のガソリンスタンドなどインフラ施設を次々と破壊し,ベイルート北方のジュニエの港湾施設を海上から砲撃した.
 12日以降のレバノン側の死者は約100人にのぼっている.
 〔略〕
 今回の戦闘激化で明らかになったのは,ヒズボラが戦闘能力を大幅に高めていることで,兵士拉致に対するイスラエルの報復が開始されると,数百発規模のロケット弾をイスラエル北部に撃ち込み,13日にはイスラエル第3の都市ハイファにロケット弾を着弾させた.

産経新聞,7月16日2時42分


ズボラ指導者,ナスララ師

 2006年7月16日,ハイファにまたミサイルが着弾し,8人が死亡.ミサイルはカチューシャではなくラード3型と見られている.(Y,H,P)
 レバノンではヒズボラのロケット発射台や,ベイルート市街など各地を爆撃中.前線の南部から北部へ,レバノンからシリアへと避難する人々が増えている.外国人も続々と国を脱出中.(Y,H)
 当初は無人偵察機によるものと見られていたイスラエル艦船に対する攻撃は,イランによる高性能誘導ミサイルによるものであったことが判明.イラン軍の専門家が協力したもよう.(Y,P)
 ヒズボラが長射程のミサイルでテルアビブなど中南部を攻撃してくる可能性があるため,IDFは警戒を呼びかけ.(Y,P)
 ヒズボラ指導者のナスララがTVに出演して戦闘継続を宣言.しかし,いつものようにライブ放送ではなく,秘密の場所で収録されたテープを放送.画面のナスララは「疲れている」との論評も.(P)
 ハイファの製油所が標的になる可能性が高まっており,現地では厳戒態勢.危険な物質を他所に移動させるなどの対策が進んでいる.(Y)
ヒズボラ ロケット弾攻撃激化 ハイファに20発,8人死亡

 【カイロ=加納洋人】レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは16日,イスラエル北部の港湾都市ハイファを多数のロケット弾で攻撃,イスラエル人8人が死亡した.
 レバノンのシニオラ首相は15日,ヒズボラの攻撃拠点のレバノン南部一帯を政府の管理下に置くよう努力すると述べ,イスラエルに即時停戦を呼びかけたが,イスラエルのオルメルト首相はこれを拒否.報復攻撃の強化を宣言した.
 双方の対立は深まる一方で,事態が長期化する恐れが出てきた.

 イスラエル紙ハアレツ(電子版)などによると,16日朝(現地時間),ハイファ周辺に約20発のロケット弾が撃ち込まれ,ハイファ湾近くの鉄道駅などに着弾.8人が死亡し,約20人が負傷した.12日以降のヒズボラによる攻撃では,最大の犠牲者数となった.
 ハイファは人口約25万人のイスラエル第3の都市.レバノン国境から約35キロ離れており,ヒズボラが攻撃能力を向上させていることを見せ付けたかたちだ.
 ヒズボラは1万発程度のロケット弾を所持しているとみられ,射程は30キロから70キロと推定される.
 ヒズボラの指導者ナスララ師は16日,さらなる攻撃を予告.イスラエルは同日,国境から約130キロ南の商業都市テルアビブの警戒態勢を強化した.
 オルメルト首相は16日,
「われわれは脅しに屈しない.重大な結果を招くことになる」
と述べ攻撃強化を警告.同軍はレバノン南部の住民に退避を勧告し大規模空爆作戦を行う構えをみせている.
 さらにベイルート南郊や南部の港湾都市ティールへの空爆を行い,ロイター通信によると,16日までのレバノン人の死者は126人に上った.

 これに先立ち,レバノンのシニオラ首相は15日,テレビ演説を行い,国連軍の協力を得て,ヒズボラ民兵組織が展開するレバノン南部一帯を政府の管轄下に収める方針を表明し,イスラエルに即時停戦を求めた.
 しかし,ヒズボラがハイファ攻撃に踏み切ったことで,中央政府によるヒズボラへの抑えが効かないことが明白となった.
 一方,シリアのベラール情報相は16日,シリアが何らかの形でイスラエルの攻撃を受けた場合,反撃を行うとの声明を発表した.
 シリアが今回の事件で,公式的な反応を表明したのは初めて.

産経新聞,2006年7月17日2時49分

 ハイファは大型化学プラントや製油所を抱えるイスラエル経済の要衝.
 ヒズボラは攻撃直後に,次は同市の工業地帯を標的とする,との声明を発表した.
 ロケット弾は16日,ナハリヤ,アッコなどイスラエル北部の他都市にも計20発が着弾,約20人が負傷した.

読売新聞,2006年7月17日1時16分

 イスラエル軍は15日,ヒズボラによる長射程ミサイルの発射に備え,ハイファ近郊などに地対空迎撃ミサイル・パトリオットを配備し始めたばかりだった.
 オルメルト首相はハイファへの攻撃が
「(レバノンとの)北部国境一帯に広範囲な影響を及ぼすだろう」
と指摘.
「ヒズボラの基盤を破壊する作戦は,数日間では終わらない」
と述べ,レバノン攻撃の長期化を示唆した.
 ヒズボラのロケット攻撃によるイスラエル側の死者は計12人に上った.
 一方,16日付イスラエル紙ハーレツによると,ペレツ国防相は15日,空爆の強化を命令.空軍は同日深夜から16日朝にかけて,ヒズボラの影響力の強いベイルート南部を中心に,12日の侵攻開始以来最大規模の空爆を行った模様だ.
 レバノン側の死者は約100人に上っている.

毎日新聞,2006年7月16日23時9分

 2006年7月17日,ハイファには昨日も数十発のカチューシャ砲の砲撃.3階建てのビル攻撃を受けて崩壊するなど被害が出た.エズレルの谷にもロケット砲が着弾するなど,北部全域に対する砲撃が継続している.(Y,H,P)
 ミサイル攻撃の激化で,イスラエル北部から南部へ多数の人々が避難中.一部の地域では共同体ごと避難する所も出ている.(Y)
軍事作戦,レバノン全土に拡大=死者200人に−送電網破壊を警告・イスラエル軍

 【エルサレム17日時事】イスラエル軍は17日,レバノンでの軍事作戦を拡大し,首都ベイルートや北部にある第2の都市トリポリなど各地を攻撃,この日だけで少なくとも30人が死亡した.6日連続の軍事作戦で,死者は約200人に達した.
 レバノン北部が本格的な攻撃にさらされたのはこれが初めてとみられ,イスラエル軍の攻撃対象は全土に拡大した.
 一方,イスラエル放送によると,イスラエル軍高官はイスラム教シーア派武装組織ヒズボラのロケット弾による対イスラエル攻撃を封じ込めるため,レバノン全土の送電網を破壊すると警告.全土で送電が断たれれば,国民の日常生活に深刻な影響が出る.

時事通信,2006年7月18日1時1分

 【カイロ=加納洋人】イスラエル軍は17日,レバノンでの軍事作戦を拡大し,首都ベイルートのほか,北部のレバノン軍の施設などを空爆した.
 〔略〕
 ロイター通信などによると,イスラエル軍は17日,レバノン北部の海岸にあるレーダー施設などレバノン軍駐屯地2カ所を攻撃.また,東部のヒズボラ幹部らの自宅も攻撃するなど対象はレバノン全土に広がっている.
 こうしたなか,夏休みでレバノン南部の村に滞在していたカナダ人家族らが16日,イスラエル軍の攻撃に巻き込まれ,子供を含む7人が死亡した.
 イスラエルのペレツ国防相は,イスラエルへのロケット弾攻撃ができないよう,ヒズボラを国境から遠ざける「安全保障地帯」をレバノン南部に設けることが,軍事作戦の目的の一つであると述べた.
 〔略〕

産経新聞,2006年7月18日2時48分

 2006年7月18日も120発のカチューシャロケットが北部に着弾.ナハリヤでは,ミルクを持って防空壕に向かっていた父親が死亡した.(P,Y,H)
 IDFはレバノンのヒズボラ拠点に対して引き続き激しい空爆中.攻撃開始以来,ヒズボラ戦力の半分を破壊したが,軍事目標達成のためには,さらに数週間の戦いが必要だと発表した.(P,H,Y)
 レバノンではヨーロッパ諸国が自国民の避難を進めているが,米国市民の避難は遅れ気味.
 ベイルートの米国大使館前では,早期に避難体制を組むことを求めて150人の米国人がデモを行った.(P,Y)
対ヒズボラ,1000カ所超攻撃 イスラエル,救援車空爆も

 【エルサレム18日共同】レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラに対する軍事作戦を指揮するイスラエル軍のアイゼンコット司令官は18日,記者会見し「これまでに1000カ所を超える標的を攻撃した」と述べ,空爆の成果を強調した.
 また,シリアがヒズボラにロケット弾などの武器供給を続けているとして,シリアからレバノン南部に向かうトラックも空爆したことを明らかにした.
 しかし,レバノンのテレビ報道によると,救援物資を運んだトラックも攻撃を受けて運転手が死亡しており,無差別空爆に批判が広がりそうだ.
 ロイター通信によると,イスラエルの攻撃によるレバノン側の死者は計235人.ヒズボラの攻撃によるイスラエル側の死者は計25人.

共同通信,2006年7月19日9時48分

イスラエル軍のレバノン空爆継続で31人死亡,ヒズボラも応戦

 [ベイルート 18日 ロイター] イスラエル軍は18日,レバノンの数カ所で空爆を続行し,市民ら31人が死亡した.
 一方,レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラもイスラエル北部にロケット弾で応戦,1人が死亡した.
 紛争が始まって7日目を迎えたものの,イスラエルとヒズボラはともに戦闘を停止する意思は見せておらず,国連が提案する国際部隊派遣に対しても消極的な姿勢を取っている.
 これまでにレバノンで約235人,イスラエルで25人が死亡した.
 イスラエル北部ナハリヤでは,ヒズボラによるロケット弾の攻撃で,イスラエル人1人が死亡.ハイファでも,ロケット弾による攻撃がみられた.
 レバノンでは,子どもを含む9人家族がイスラエル軍の空爆で死亡.そのほか10人が死亡した.
 ベイルート東部の軍施設も空爆され,兵士11人が死亡,30人が負傷した.
 アラブ首長国連邦が寄付した医療品を載せたトラックも空爆を受け,運転手が死亡した.

ロイター,2006年7月19日8時1分

イスラエル軍,ヒズボラの拠点を攻撃

 [エルサレム 19日 ロイター] イスラエル軍は19日,同軍の一部部隊がレバノン南部に入り,イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの拠点へのピンポイント攻撃を行っていることを明らかにした.
 軍報道官は
「限定的なピンポイント攻撃だ.特殊な攻撃ではない」
と述べた.攻撃した拠点にヒズボラの戦闘員がいたかどうかは不明.
 イスラエルは,ここ数日間,ヒズボラを攻撃するため,一時的にレバノン南部に兵力を投入,すぐに撤退させる作戦を続けている.
 イスラエル軍は,ある時点でレバノンに大規模な地上軍を投入する可能性を否定していない.

ロイター,2006年7月19日13時16分

イスラエル軍は陸上攻撃も考慮 戦闘目的の達成には3−4週間必要か

 【アルジャジーラ特約18日】
 〔略〕
イスラエル陸軍副司令官のモシェ・カプリンスキー少将は陸軍ラジオ局を通じて,
「レバノンにおける戦闘は数週間以内に終わるだろう.数カ月はかからない」
と語り,さらに,
「われわれの明確な目的を完全に達成するには,もう少し時間が必要だ.テロリストと戦う時には,非常に正確で,非常に計画的な戦争が必要であり,同時に時間がかかる」
と語った.
 さらに同少将は
「ヒズボラは異なるタイプのロケット弾の巨大なシステムを保有している.このグループは(イスラエル)北部を攻撃する能力を確保し,北部住民はそれを感じている.この苦難をできるだけ短期で終わらせるためには,何でもやる」
と述べた.

 陸からの侵攻について,同少将は考慮されているとして,
「現段階では,レバノンに対する陸軍の大量動員は考えていないが,もし,そうせねばならないなら,そうするだろう.我々はそれ(陸上攻撃)を除外していない」
と述べた.

 〔略〕

 一方,イスラエル軍のウディ・アダム北部司令官の高官の一人は,ヒズボラのロケット攻撃は弱まり始めているが,軍はヒズボラの軍事備蓄を破壊するには3ー4週間かかるだろうとして,
「われわれはこれまでに,対空ミサイル,ロケット弾を含め,ヒズボラの備蓄兵器を大量に爆撃した」
と語った.
 ヒズボラのスポークスマンはこれを否定,それはヒズボラに対する心理戦争の一部であると述べた.
(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)

アルジャジーラ,2006年07月19日17時09分

レバノンの死者は18日までに254人

 【アルジャジーラ特約18日】イスラエル軍のレバノン空爆による死者は18日までに計254人に達した.同国空軍機はベイルートの北部,東部の多くの地点を爆撃し,同日中に少なくとも29人が死んだ.

 これまでのイスラエル側の死者は25人.うち民間人13人.

■レバノン国内での空爆は以下の通り.

 レバノン南部のアイタルン村では民家が空爆され,子どもを含む一家9人が死亡した.南部ではほかに4人が空爆で死亡.

 ベイルート東部のジュムフール陸軍基地への空爆で,レバノン軍兵士11人が死亡,30人が負傷.

 レバノン中部のキリスト教徒が多いザーレ町周辺の数目標にも空爆.近くの路上では救急車も攻撃を受ける.(アルジャジーラ報道)

 アラブ首長国連邦(UAE)が供与した医薬品を運搬中のトラックがベイルートーダマスカス間幹線道路で被弾,運転手が死亡(レバノン保健省の発表)

 レバノン・イスラエル国境ではヒズボラ所属の民兵が戦死.(ヒズボラの発表)

 ベイルートの南郊,北部トリポリ市,ジュムフール,カファルシマの両レバノン軍兵舎にも空爆.

 ベイルートの北,キリスト教徒系のビブロス町にも空爆.トラック2台を破壊.

■イスラエル領内での戦闘は以下の通り.

 ヒズボラのロケット攻撃により,ナヒリやの町でイスラエル人1人死亡,数人がけが.

 北部のハイファ市にロケット攻撃.同市,サフェド町,アクレ町,キリヤト・シュモーナでは,終日,警戒警報のサイレンが鳴り響く.
(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)

アルジャジーラ,2006年07月19日16時11分

レバノン空爆で57人死亡 ヒズボラはロケット弾攻撃

 【エルサレム19日共同】ロイター通信によると,イスラエル軍は19日,レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが拠点を置くレバノン南部や東部一帯への空爆を続行,57人が死亡した.12日の戦闘開始以来,1日当たりの死者としては最多で,死者はヒズボラ戦闘員1人を除き民間人.戦闘開始以来のレバノン側の死者は280人を超えた.
 ヒズボラはイスラエル北部ナザレをロケット弾で攻撃,子供2人が死亡した.イスラエル側が報復攻撃を一層,強化するのは必至で,戦闘が激化する恐れがさらに強まった.

 外国人らの脱出も加速している.AP通信によると,米海兵隊当局者は米国人約1100人が19日,レバノンを離れ,週末までに6000人以上が脱出する見込みだと語った.
 イスラエル軍の小部隊は19日未明,レバノン南部に侵攻しヒズボラの拠点などを攻撃,未明のうちに撤退した.軍は「一時的な侵攻」とした.
 国境地帯では,イスラエル軍とヒズボラの間で激しい銃撃戦が発生,軍兵士3人が死亡したとの情報もある.

共同通信,2006年7月20日0時43分

1200人規模の部隊派遣へ=レバノンからの退避者保護−米

 【ワシントン19日時事】米軍高官は19日,イスラエル軍の攻撃が続くレバノンから退避する在留米国人を保護するため,1200人規模の海兵隊を周辺地域に派遣する方針を明らかにした.
 一方,CNNテレビによると,イスラム教シーア派武装組織ヒズボラの影響力が強いレバノン南部に米国人数百人が在留しており,米政府は退避させる方策を検討している.

時事通信,2006年7月20日11時1分

イスラエル軍の空爆続く,1日で死者64人

 【エルサレム=三井美奈】レバノンのシーア派組織ヒズボラを攻撃するイスラエル軍は19日夜にかけても,ヒズボラの拠点であるレバノン南部や東部への空爆を続け,ロイター通信によると,レバノン側の死者はさらに増え,同日だけで64人となった.
 南部スリファでは住宅地が空爆され,子供を含む少なくとも17人が死亡した.
 ヒズボラはイスラエル北部へのロケット弾攻撃で応戦している.

 イスラエル軍は同日,ベイルート南部でヒズボラの指導者ナスララ師の隠れ家を爆撃したと発表したが,ヒズボラ側は声明でこれを否定し,「爆破されたのは建設中のモスク(イスラム教礼拝所)」だったと主張した.

読売新聞,2006年7月20日13時15分


レバノンの首都ベイルート南部で,イスラエルの攻撃を受け,廃虚と化したヒズボラ拠点
(20日)(EPA=時事)2006年7月21日10時22分

ナザレス砲撃でアラブ人児童2人が犠牲に 安全体制でユダヤ人居住区と格差

 【アルジャジーラ特約18日】イスラエルで最もイスラム教徒が多いナザレス市で,サボテンの茂みが19日,街の通りに落下したカツーサ・ロケット弾の破片で穴だらけになっていた.その茂みの前で遊んでいた9歳と3歳の子どもが即死したのである.
 この事件はヒズボラの砲撃がイスラエル国内に100前後あるアラブ人居住区を襲った最初ではなく,すでにここ数日で幾つかの居住区が被爆していたものの,2人の子どもはイスラエルのアラブ人約120万人の中の最初の死者となった.
 2発目のロケットはナザレス市心部の自動車ショールームを襲い,けが人1人が出たと伝えられた.

 子ども2人が死亡した市北部のスファフラの住民たちはショックを受けていた.
 死亡の現場を見下ろす家に住んでいるサファー・サワルハさんは,子どもたちはおじの家に遊びに来ていて,たまたま現場にいたのだと話した.
 彼女の家の窓は破れ,爆撃波で寝ていた寝室のドアーが吹き飛ばされたという.
 彼女の子ども2人はショックのため,病院に入院して手当を受けている.
 ロケット弾が落下した通りにできた人身大の穴以外にも,破片によって壁にはぽつぽつと穴が空き,水道管が破裂していた.
 スファフラ地区につながる道路は坂が多いうえ狭くて,しばらくの間,救急隊が近付くことができなかった.
 サワルハさんは
「いつまで待っても来ないので,家の中から一人の女の人が出て来て,二つの小さい体に毛布を掛けたんです.あの子たちがそこに横たわっているのは見るに耐えませんでしたよ.運び去られる前.父親が2人にかぶさるようにして祈ってました」
と話した.
 それから彼女は怒りをあらわにして,
「きっとユダヤ人たちも,私たちだって犠牲になってしまうことがあるんだって気が付くことでしょうよ.
 ヒズボラがナザレスの私たちを狙って撃ち込んだとは思いませんけど,私たちの安全を保障もしませんよ.
 見たところ,ロケットはそれほど正確じゃないね」
と語った.

 ヒズボラを正面から非難するのを避ける空気が一般的だが,中には,イスラエルに住むアラブ人の間にある,このシーア派民兵集団に残っている共感を損なうことになると,個人的にもらす人もいた.
 これまでのところは,大半のアラブ人はイスラエルの軍事行動をレバノン国民に対する正当化できない戦争だと見ているのだ.
 住民の数人は,ヒズボラが砲撃目標にしたのはナザレス近郊にある軍事施設だと指摘した.
 イスラエル北部は戒厳令下に置かれており,そうした施設の性格や位置について云々することは禁止されている.
 にもかかわらず,アブ・フィラスとだけ名乗った58歳の男性は
「私たちは人間の盾みたいなものだ.あいつらが軍事基地をアラブ人居住区のそばに作ったのは,アラブ人を撃ってしまうことになるとヒズボラがこわがるのを望んだからさ」
と語った.
「このままじゃ私たちはどこにいればいいのかね.イスラエルは私たちをヒズボラと考え,ヒズボラは私たちをイスラエル人だと考えている.私たちに何が起きようが,誰も構っちゃいない」.
 他の住民たちも,イスラエル当局がアラブ人居住区に対する攻撃に何の準備もして来なかったと怒りを口にした.
 31歳の物理療法師の男性,ジアド・アワイシさんは
「私たちはイスラエルのテレビを見ていると,ハイファやナハリヤみたいなユダヤ人の街では空襲警報のサイレンが鳴って,隠れることができる公共避難壕もある.
 けれど,ここには何があるというんだ.何もないさ.隠れる所なんかないんだよ.
 イスラエルは私たちが死ぬことなんか重要だと思っていないのさ」
と話した.

 ラメス・ジェライシ・ナザレス市長は,最近,市内に公共避難壕を建設する資金を要請してきた.
 上ナザレスのユダヤ人の居住区にはたくさんの避難壕があるからだ.
 同市長は
「この問題について,内務省と愛国戦線(ホーム・フロント)と話をしたのだが,連中はそんな金はないと言うんだ」
と語った.
(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)

アルジャジーラ,2006年07月20日16時37分

 地上でもイスラエル軍はヒズボラ拠点を攻撃するため,国境を越え同組織と交戦,イスラエル軍兵士2人が死亡し9人が負傷したという.
 中東情勢に対する国際社会の懸念が高まるなか,イスラエルとヒズボラの戦闘が停止する兆しはない.今回の戦闘では,これまでにレバノンで少なくとも299人,イスラエルで29人が死亡している.

ロイター,2006年7月20日9時42分

イスラエル軍,ヒズボラ軍事能力の5割を破壊=政府高官

 [エルサレム 20日 ロイター] イスラエル放送が20日伝えたところによると,同国政府高官は,レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラに対する攻撃により,これまでにヒズボラの軍事能力の5割を破壊した,との認識を示した.

ロイター,2006年7月20日20時25分

 2006年7月20日,IDFがレバノン領に小規模な侵攻作戦.激しい戦闘でIDF兵士2人が死亡した.ヒズボラ側にも多数の死者が出たもよう.長期にわたる占領ではなく,局部的な作戦だと軍は説明した.(P,Y,H)
 ヒズボラ幹部が隠れていると見られるレバノン市内の地下壕にIDFが20トン余りの爆弾を投下.しかし結果は不明.(P,H)
 カチューシャ砲によりナザレでアラブ系市民の幼い兄弟が死亡.父親は「悪いのはヒズボラではなくイスラエル」だと語った.(P,Y,H)
 ユダヤ教の聖地だけでなく,キリスト教の聖地ナザレにも無差別にロケットが撃ち込まれる事態を受け,政府は「ヒズボラは何にも敬意を払わない野蛮な集団」と非難した.(Y,P)
レバノン南部にイスラエル軍侵攻…本格地上戦の可能性

 【エルサレム=三井美奈】イスラエル軍は20日,国境に近いレバノン南部アビビム近郊に地上部隊を侵攻させ,レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラと戦闘した.この戦闘でイスラエル兵2人が死亡した.
 〔略〕

読売新聞,2006年7月21日10時44分

イスラエルとヒズボラの戦闘,レバノン国内で続く

 [ベイルート 21日 ロイター] イスラエルとレバノンのイスラム系シーア派民兵組織ヒズボラとの戦闘は,イスラエルが夜間にレバノンを空爆するなど,双方にさらなる死傷者がでている.
 中東の衛星テレビ,アルジャジーラは,レバノン国内でイスラエル軍とヒズボラが交戦し,イスラエル兵4人が死亡した,と伝えた.
 イスラエル側の発表では,戦闘で2人が死亡したほか,レバノンとの国境近くで軍のヘリコプター同士が衝突し4人が負傷した,とされている.
 ヒズボラは,19日にイスラエル兵2人を殺害した場所近くでの戦いで民兵2人を失ったとしている.

ロイター,2006年7月21日11時5分

 2006年7月21日,北部戦線ではさらにIDF兵士4人が戦死.激しい戦闘で,ヒズボラ側にも数十人の死傷者が出たもよう.(P,Y,H)
 IDFのヘリコプターが故障で衝突を起こし,兵士1人が死亡し3人が重傷.IDFは事故原因を調査している.(P,Y)
 レバノンのシニオラ首相が,イランとシリアの手先になっているとしてヒズボラを厳しく批判.国際社会の支援で停戦を実現し,その後ヒズボラの武装解除を目指す考えを示した.(P)
 ハイファ名物となっているバハイ神殿の指導者が,ヒズボラの標的になっているとの懸念を表明.イランに暮らす35万人のバハイ教徒はシーア派からひどい迫害を受けている.(P)
イスラエル軍,レバノン爆撃続行=ヒズボラはハイファ攻撃,19人負傷

 【ハイファ(イスラエル)21日時事】イスラエル空軍は21日もレバノン各地で爆撃を続行,イスラム教シーア派武装組織ヒズボラの拠点やシリアに通じる道路などを攻撃した.ロイター通信によれば,この攻撃で8人が死亡.レバノン側の死者はこれまでに340人以上に達した.一方,イスラエル北部の港湾都市ハイファには,この日もヒズボラが発射したロケット弾数発が着弾,19人が負傷した.
 イスラエル軍幹部は21日,ハイファ市内で記者会見し,これまでにレバノン国内の標的1500カ所を攻撃したことを明らかにした.民間人に多数の死傷者が出ていることについて,ロケット弾などが民家や学校に保管されているとし,攻撃前に住民に退避を呼び掛けていると弁明した.
 ヒズボラのロケット弾はハイファ市内の郵便局やアパートなどに落下.このほか,キリヤトシェモナ,サファドなど北部の諸都市付近もロケット弾の攻撃にさらされた.ハイファでは16日,ロケット弾で8人の死者が出ている.

時事通信,2006年7月22日1時1分

イスラエルの地上部隊数千人,南部レバノンに侵攻

 【エルサレム=三井美奈】イスラエル放送によると,レバノンのシーア派組織ヒズボラの掃討作戦を進めるイスラエル軍は21日,地上部隊数千人を南部レバノンに侵攻させた.
 侵攻部隊は紛争が始まって以来最大規模.
 軍はこれまで空爆を主体とする作戦を遂行していたが,21日には,数千人の予備役招集を開始,近く本格的な地上戦に突入するとの見方が強まっている.

 イスラエル軍は21日,南レバノン住民に国境の北約20〜30キロにあるリタニ川以北への避難勧告のビラを投下した.国境付近でのイスラエル軍とヒズボラの戦闘により,イスラエル側にある国連監視塔が被弾した.

 イスラエル政府はレバノンへの長期駐留の可能性を否定する一方,レバノン側に国境から1キロ範囲の安全保障地帯の設置を目指している.
 フリードマン准将は21日付マアリブ紙に,「数日内に地上作戦は強化される」との見通しを示した.

読売新聞,2006年7月22日3時7分

地上部隊が大規模集結 イスラエル軍

 【エルサレム22日共同】レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラとの戦闘を続けるイスラエル軍は21日,戦車部隊をはじめ数千人規模の地上部隊をレバノンとの国境地帯に集結させた.
 ハルツ軍参謀総長は「地上軍による侵攻作戦は限定的なものになる」としているが,国境地帯での戦闘が激化すれば大規模侵攻につながる可能性もある.
 AP通信によると,地上部隊は国境地帯からヒズボラを掃討することを目的としているとみられる.
 軍内では空爆の効果を疑問視し,地上軍による掃討の必要性を指摘する声が上がっているという.

共同通信,2006年7月22日12時42分

イスラエル軍が予備役数千人を招集

 [ザリト(イスラエル) 21日 ロイター] イスラエル軍は21日,予備役数千人を招集している.レバノンに侵攻し,イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラを国境付近から掃討するための軍事作戦に備えた動きとみられている.
 関係筋によると3000人の予備役が収集された.
 軍ラジオは規模は6個大隊になる可能性を伝えており,これは6000人に相当する.
 YNETニュースはウェブサイトで,週明けまでに3―4個師団をレバノンとの国境付近に集結させる可能性があると報じた.イスラエル軍の師団は通常兵士5000人と戦車100台などで構成されている.
 軍報道官も増派部隊が北方に移動していることを確認したが,規模は明らかにしなかった.

ロイター,2006年7月22日10時56分

<イスラエル>部隊,レバノン南部の2村に侵攻 作戦本格化

 【エルサレム樋口直樹】イスラエル軍は22日,イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラを掃討するためレバノン南部の村落2カ所の周辺に陸上部隊で侵攻したことを確認した.AFP通信が伝えた.
 国境付近に集結中の数千人規模の同軍部隊の一部が国境を越え,レバノン領内に移動中との情報もある.
 だが,同軍は「現時点で大規模な陸上部隊の投入は考えていない」と説明,レバノン南部に展開中の小規模な部隊が作戦を本格化しているものとみられる.
 戦車,装甲車などを伴う同軍部隊数百人が侵攻したのはレバノン国境沿いの村マルンラスとマルワヒーンの近郊.
 国連レバノン暫定軍(UNIFIL)報道官はAFP通信に
「イスラエル軍はレバノン領内の二つの地域(村)に3日間とどまっている」
と言明.だが,
「大規模な部隊ではない」
とも述べた.
 イスラエル軍はヒズボラのロケット発射拠点の制圧に乗り出したようだ.
 イスラエル軍報道官は22日,ロイター通信に一部の陸上部隊がレバノン国境の北側数キロの地点まで攻撃範囲を広げていることを認め,
「攻撃範囲はもっと広がるかもしれない」
と作戦地域拡大を示唆した.同軍は3000人規模の予備役兵を招集するなど,大規模侵攻の構えを取っている.
 イスラエル軍は22日もレバノン空爆を続行,ベイルート北郊にあるテレビ放送や携帯電話向けのアンテナ施設などを破壊した.
 レバノン側の死者は累計で約350人に上った.
 一方,22日だけでヒズボラのロケット約100発以上がイスラエル領内に着弾,10人が負傷した.
 戦闘開始以来,イスラエル人死者は民間人15人を含む34人に上っている.

毎日新聞,2006年7月23日1時56分

レバノン国境地帯で侵攻継続=大部隊投入も準備−イスラエル軍

 【ハイファ(イスラエル)22日時事】イスラエル軍は22日も,レバノン南部の国境地帯に対する侵攻作戦を実施した.これまでのところは,国境からレバノン領域内の数キロの地点までの限定的な作戦だが,イスラエル側に1000〜2000人規模の部隊を待機させ,大規模な侵攻に踏み切る準備も整えている.
 イスラエル治安筋によると,地上部隊は国境付近のレバノン側の村マルンアラスにあるロケット弾発射施設などに攻撃を加えた.イスラム教シーア派武装組織ヒズボラの拠点に保管されていた多数の弾薬やライフルを押収するなど,作戦は成果を上げているという.

時事通信,2006年7月22日23時0分

 ロケット弾攻撃を続けるヒズボラが立ち入れないイスラエルの実効支配地域をレバノン南部の国境地帯につくるのが狙いとみられ,ライス米国務長官による23日からの中東歴訪を前に戦闘が激化する恐れも出てきた.
 米CNNテレビなどによると,軍の戦車やブルドーザーは国境フェンスを倒し,国連の監視所の横を通過,同村に向かった.

共同通信,2006年7月23日0時28分

 さらに〔イスラエル軍は〕,南部で大規模な空爆を行うことを警告し22日,南部10村の住民に退避を勧告した.
 また,同軍は同日,ヒズボラ系テレビ局を含む複数のレバノンのテレビ局の送信施設のほか,ベイルート北部で携帯電話用のアンテナ施設などをそれぞれ空爆し,レバノン北部での携帯電話が使用不能となった.

産経新聞,2006年7月23日8時2分

イスラエル軍がレバノン各地空爆=ヒズボラも攻撃継続,仲介本格化へ

 【ハイファ(イスラエル)23日時事】レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラの弱体化を目指すイスラエル軍は23日,レバノン南部サイダなど各地で空爆作戦を展開した.レバノンでの軍事作戦は12日連続.
 空爆はサイダのほか,ヒズボラが拠点とする首都ベイルート南部,東部バールベック一帯などで行われ,多数の死傷者が出ているもようだ.
 レバノン南部に侵攻したイスラエル地上部隊は22日,ヒズボラがイスラエル領内へのロケット弾攻撃の拠点としていたとされるマルンアラス村を制圧した.
 ただ,ヒズボラの攻撃は依然続いており,23日は港湾都市ハイファに複数のロケット弾が着弾,少なくとも2人が死亡した.
 こうした中,ドストブラジ仏外相,シュタインマイヤー独外相らが相次いでイスラエルを訪問,停戦に向けた仲介努力が本格化している.
 24日にはライス米国務長官もイスラエル入りする予定.

時事通信,2006年7月23日19時0分

 AP通信によると,サイダでの空爆では,シーア派聖職者が管理する宗教施設などが破壊された.イスラエル軍当局者は,施設はヒズボラが使用していると語った.
 イスラエル軍は22日,戦車部隊を含む数百人規模の部隊でレバノン最南部の村マルンラスを制圧,占領するなど侵攻作戦を拡大している.

共同通信,2006年7月23日11時22分


写真はイスラエル軍戦車部隊.22日,レバノンとの国境付近で
ロイター/Oleg Popov,2006年7月23日18時07分

 マルンラス村は国境の北側約2キロ.
 イスラエル軍陸上部隊司令官のガンツ少将は
「ヒズボラの戦略拠点だったマルンラスは,(ヒズボラの別の拠点である)ビント・ジベイルに対するイスラエル軍の戦略拠点に変わった」
と述べ,制圧したマルンラス村を拠点にさらにヒズボラの掃討作戦を進める方針を示唆した.
 23日のイスラエル軍放送は,さらに多くの陸上部隊がレバノン南部へ侵攻するとの見方を伝えたが,部隊の規模や行き先は明らかにしなかった.
 軍当局筋によると,数百人規模の部隊が,ヒズボラの隠れ家や武器庫,ロケット発射基地などを破壊しているという.
 軍報道官は国境周辺の重要拠点を狙った「ピンポイント作戦」を継続中だと説明している.

【エルサレム樋口直樹】毎日新聞,2006年7月23日22時24分

イスラエル軍が地上侵攻を拡大,南レバノンの村制圧

 【エルサレム=三井美奈】〔略〕
 23日には同村の北約1キロのビントジャベルを目指して進軍し,地上侵攻を拡大している模様だ.
 ロイター通信によると,12日の交戦開始以来の死者はレバノン側365人,イスラエル側37人で計400人を超えた.
 〔略〕
 一方でイスラエル軍はレバノン南部を中心に空爆を強化し,23日,サイダのシーア派宗教施設を攻撃.国境付近では小型バスを爆撃し,3人が死亡した.
 22日夜には,ベイルート北東のテレビ放送塔やラジオ放送施設が標的となり,5人が死亡した.

読売新聞,2006年7月24日2時26分

 イスラエル軍はこの日,レバノン南部での戦闘でヒズボラ兵士2人を拘束したと発表した.12日間に及ぶ衝突でイスラエル軍がヒズボラ兵士を捕虜にしたのは初めてとみられる.
 これまでの戦闘などでレバノン側の死者は369人,イスラエル側は37人が死亡している.
 23日はイスラエル軍によるベイルートなどに対する空爆で9人が死亡,100人が負傷した.また,ヒズボラによるイスラエル第3の都市ハイファへのロケット攻撃で2人が死亡,20人が負傷した.イスラエル北部の10都市への同様な攻撃でも約50人が負傷.

ロイター,2006年7月24日10時31分


レバノン南部のティールで,ヒズボラがイスラエルに向けて発射したロケット弾
AFP=時事,2006年7月24日09時46分

レバノン 戦争の記憶,再び子供たちに…ベカー平原

 【レバノン東部ザハレで高橋宗男】
 〔略〕
 ベカー平原中部の中心都市ザハレ.ギリシャ正教やマロン派など複数のキリスト教徒約3万人が盆地状の中心街に暮らす.
 レバノン内戦中の81年夏,マロン派の民兵組織と敵対関係にあったシリア軍が3カ月にわたってこの街を包囲し,多くの死傷者が出た.
 〔略〕
 ザハレ周辺では18日,薬品や野菜などを輸送中のトラック少なくとも7台がイスラエル軍の爆撃を受け,牛乳加工工場や養鶏場も破壊された.
 23日早朝には約10キロ離れた縫製工場とガラス工場が爆撃を受けた.
 破壊されたガソリンスタンドの無残な姿を横目に空爆現場を目指した.
 だが,工場の位置を尋ねた男性はこう忠告した.
「早く戻れ.イスラエルは何を狙ってくるか分からない」
 ザハレに流れ込んだ近隣のイスラム教徒地区からの避難民は約2000人を数え,住民は
「ムスリム(イスラム教徒)が来たからにはきちんと施錠をしなければ」
とささやく.
「レバノンはキリスト教とイスラム教の18宗派が混在し,愛国的になれない.致命的な問題だ」
 ギリシャ系カトリック教会のハダッド大司教は,こう指摘した.
 イスラエル軍の攻撃は,宗教間の摩擦という負の記憶を呼び覚ましている.

毎日新聞,2006年7月24日17時22分

国際部隊派遣,イスラエル首相も支持 〔レバノン軍による〕レバノン南部支配を主張

 【カイロ=加納洋人】
 〔略〕
 ライス米国務長官が23日から中東歴訪を開始するなど,国際社会の事態打開に向けた動きも始まっている.ライス長官はエルサレムでイスラエルのオルメルト首相との会談や,ヨルダン川西岸でパレスチナ自治政府のアッバス議長との会談が予定されている.
 一方,イスラエルを訪問したシュタインマイヤー独外相と会談したオルメルト首相は同日,ペレツ国防相に続いて,ヒズボラ封じ込めのため,レバノン南部への国際部隊派遣を支持する考えを示した.イスラエル紙ハアレツ(電子版)が伝えた.
 また,国際部隊が,ヒズボラの武装解除を求めた国連安保理決議1559の完全履行を進め,レバノン南部をレバノン軍の支配下に置くことが必要だと主張した.

産経新聞,2006年7月24日15時58分

 オルメルト首相は,国際部隊派遣にイスラエルが応諾できる条件として,
〈1〉レバノンとシリアの国境地帯におけるイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの移動の監視を,任務に含める
〈2〉ヒズボラを弱体化させるだけの戦闘能力と経験を持つ部隊であること
――などを挙げたという.
 イスラエルのペレツ国防相は23日,国際部隊派遣に対する従来の拒否姿勢を転換して,米軍を中核とする北大西洋条約機構(NATO)指揮下の部隊派遣に期待感を表明したが,ライス米国務長官は米国の参加に消極的な姿勢を示している.
 その一方で,ドイツやレバノンの旧宗主国であるフランスは派兵に前向きで,国際部隊が独仏など欧州諸国の軍を主軸としたものになる可能性が出てきた.

読売新聞,2006年7月24日12時30分

ヒズボラの牙城で激戦=10人以上死亡−レバノン南部・イスラエル地上部隊が北上

 【エルサレム24日時事】レバノン南部で,イスラム教シーア派武装組織ヒズボラの弱体化を目指し侵攻作戦を展開中のイスラエル地上軍は24日,既に制圧したマルンアラスからさらに北上,「ヒズボラの牙城」とされる町ビントジュベルの一帯に攻撃を加え,ヒズボラと激しい交戦を展開した.
 イスラエル放送などによれば,この戦闘でヒズボラのメンバー少なくとも10人が死亡した.
 アラブの衛星テレビ局アルジャジーラによると,イスラエル兵2人も命を落とした.

時事通信,2006年7月24日21時0分

 またこの日,イスラエル軍のヘリコプターがレバノンの国境から4キロの自国領内で墜落,同軍兵士5人が負傷した.ヒズボラ側は同ヘリを撃墜したとしているが,イスラエル側はこれを確認していない.
 イスラエル軍はこの日,自国領内からレバノン南部に向けて砲撃を続け,着弾地点からは灰色の煙が立ち昇っていた.
 イスラエル軍がさらに侵攻したビントジバイルは,同軍が既に占領したマルンラス村から北へ約2キロに位置している.

 イスラエル軍当局者はこの日,ヒズボラの拠点をたたくため,レバノンでの地上戦を拡大していると明らかにした.
 同軍のフリードマン准将は同軍のラジオ局に対し,「砲撃の範囲を広げ,わが軍は前進している」と述べた.
 さらに同准将は「今回の作戦は10日間は続く.その間に,ヒズボラのロケット弾攻撃阻止などの目標を達成させる」と言明した.
 〔略〕
(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)

アルジャジーラ,2006年07月24日21時15分

 AP通信によると,イスラエル軍は激しい砲撃戦の末,ビントジャベルを見下ろす丘陵地帯の頂上を占拠.ヒズボラは,イスラエル北部やイスラエル部隊を狙って迫撃砲弾を撃ち込むなどして応戦している.

読売新聞,2006年7月25日1時3分

イスラエル軍,「ヒズボラの首都」を包囲・封鎖状態に

 【エルサレム=林路郎】イスラエル軍は25日,イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラのレバノン南部の重要拠点で「ヒズボラの首都」の異名もあるビントジュベイルを包囲し,封鎖状態に置いた.
 ロイター通信は銃撃戦でヒズボラのゲリラ兵20〜30人が死亡したと伝えた.イスラエル側は兵士4人が負傷した.

 イスラエル軍は25日,地中海沿いのレバノン南部の都市ティール郊外を空爆し,ヒズボラのロケット発射基地15か所を破壊.ヒズボラの拠点があるベイルート南部への空爆も再開した.

 ただ,ヒズボラはイスラエルの都市部を攻撃できるロケット砲弾をなお1万発以上も地下壕(ごう)などに貯蔵しているとされ,25日も60発近いロケット砲弾をイスラエル北部へ撃ち込んだ.
 ハイファには16発のロケットが着弾,少なくとも30人が負傷.ガリラヤ湖北方の村では,アラブ系とキリスト教徒の居住区にロケットが撃ち込まれ,1人が死亡した.

読売新聞,2006年7月26日3時11分

停戦監視の国連要員,イスラエル軍空爆で4人死亡

 【エルサレム=林路郎】レバノン南部ヒアムで25日,イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの拠点に対する空爆作戦を展開中のイスラエル空軍機から投下された爆弾が国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の施設を直撃し,国連暫定軍報道官によると停戦監視要員4人が死亡した.
 4人の国籍は,オーストリア,カナダ,中国,フィンランドという.
 イスラエル側は「意図的な攻撃ではない」として,同国国連大使が遺憾の意を表明.だが,国連暫定軍は,25日午後に施設付近への爆撃が14回あり,4人の捜索活動を行っている間にも空爆が続いたとしている.
 24日にも,イスラエル軍の戦車砲弾が国連暫定軍の施設を直撃し,近くにいたガーナ出身の要員4人が負傷していた.

読売新聞,2006年7月26日13時4分

<イスラエル>国連軍を空爆,4人死亡 レバノン南部

 【エルサレム樋口直樹】レバノン南部の平和維持任務に就いている「国連レバノン暫定軍」(UNIFIL)の施設に25日,イスラエル空軍機の爆弾が命中し,同軍の要員4人が死亡した.AP通信などが伝えた.イスラエル軍とイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの戦闘が始まった12日以降,国連関係者では最悪の死者数となった.
 26日にローマで開かれるレバノン情勢を協議する国際会議を前に,イスラエルへの国際的な圧力が強まるのは確実だ.
 国連などによると,4人は国連休戦監視機構(UNTSO)から軍事監視員として派遣され,国籍はカナダ,中国,オーストリア,フィンランド.
 UNIFIL報道官などによると,イスラエルとの国境付近のヒアム地区で,イスラエル軍機から投下された爆弾が国連の建物などを直撃した.
 爆撃地点の周辺では同日午後だけでイスラエル側からの攻撃が14回に及んだ.
 報道官は「救急活動中でさえ,攻撃が続いた」と非難した.

 今回の事件について,イスラエル外務省報道官は「国連要員を標的にしたものではない」と誤爆だったと説明し,原因調査を約束した.また,「国連要員の痛ましい死を心から残念に思う」との声明を発表した.

毎日新聞,2006年7月26日12時29分

イスラエル軍のレバノン国連施設攻撃,6時間計16回

 【ニューヨーク=白川義和】レバノン南部ヒアムの国連レバノン暫定軍(UNIFIL)施設がイスラエル軍の空爆を受け,停戦監視要員4人が死亡した事件で,国連高官は26日,同軍の攻撃が再三の中止要請にもかかわらず,惨事を招くまで6時間,計16回続いていたことを明らかにした.
 同高官によると,攻撃が始まったのは現地時間の25日午後1時20分.同7時半の爆撃で施設や塹壕が破壊され,4人が死亡した.この間,攻撃は計16回にわたり行われ,施設から半径100メートル内に砲弾や爆弾計12発が着弾,うち4発が施設を直撃.攻撃は施設破壊後の救援活動中も続いた.
 イスラエル軍と交戦するイスラム教シーア派組織ヒズボラは,国連施設から5キロ離れたところで活動が確認されていたが,施設の近隣から攻撃を行っている気配はなかったという.

読売新聞,2006年7月27日11時28分

 〔UNIFIL〕基地周辺400メートル以内の地点で21個の着弾があり,うち砲弾4発が基地の建物を直撃したという.
 イスラエル軍と交戦しているヒズボラの活動が確認された地点は,国連基地から5キロ以上離れており,攻撃中もUNIFILの司令官が「確保された連絡ルート」でイスラエル側に砲撃をやめるよう繰り返し要請.
 ニューヨークでもマロック・ブラウン副事務総長らがイスラエルの国連代表部に複数回にわたり,電話で攻撃停止を求めたという.
 高官は「イスラエル軍は本気で,繰り返し基地を直接攻撃した」と強調した.

産経新聞,2006年7月28日8時2分

<レバノン>イスラエル軍に死傷者多数 南部で激戦

 【エルサレム樋口直樹】レバノン南部の制圧を目指すイスラエル軍は26日,イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの主要拠点ビントジャベル村とその周辺で激しい戦闘を繰り広げた.
 双方に多数の死傷者が出ている模様で,アラビア語衛星テレビ局アルジャジーラは13人のイスラエル兵が死亡したと伝えた.12日に戦闘が始まって以来,イスラエル側で最大規模の死者数になる恐れがある.
 イスラエル放送によると,レバノン南部の国境から北へ約4キロ離れたビントジャベル村には,約200人のヒズボラ戦闘員が立てこもり,同村を包囲するイスラエル軍地上部隊と激戦になっている.
 また,26日にはイスラエル北部の第3の都市ハイファなどにヒズボラのロケット弾約40発が着弾.学校や集合住宅などが破壊され,数人が負傷した.
 〔略〕

毎日新聞,2006年7月27日1時2分

 2006年7月27日付,イスラエル国内各紙によれば,突入部隊がヒズボラの待ち 伏せ攻撃に遭ったため,多数の死傷者を出したという.

 なお,2006年7月26日付,エルサレム・ポスト等によれば,市内に は多数の民間人を盾にヒズボラが立てこもっており,制圧までには時 間がかかるものと見られているという.

 イスラエル軍は27日もレバノン領内への攻撃を継続,ロイター通信によると,ベイルート北部のラジオ塔を破壊,医薬品や食料を輸送しているトラック3台を空爆,運転手2人が死亡した.
 イスラエル軍北軍管区のツファート副司令官は過去数日間の作戦でレバノン南部ティールなどのヒズボラ拠点を標的に攻撃していると述べ,12日のイスラエル軍によるレバノン侵攻以来,ヒズボラ側がロケット弾など計1485発を住宅地に撃ち込んでいると語った.

共同通信,2006年7月27日23時10分

 27日,レバノン南部のツロにあるヒズボラの司令部をイスラエル軍が空爆し破壊. この司令部からロケット砲撃の指令が出されていたと見られている.(ハアレツ,2006年7月28日)

 あるイスラエル軍幹部は,ヒズボラがすでに大規模なダメージを負っているとし,軍事作戦の停止はない,との見解を示した.最大1万5000人の予備役に招集を命じる,ともしている.
 一方,レバノンのモハマド・ハリファ保健相は,これまでにイスラエルの攻撃で死亡した人の遺体401体が病院に運び込まれた,としたうえで「このほかに,150─200人分の遺体がまだがれきの下に埋まっている.そうした場所は,まだ戦闘が続いているため,掘り出すことができない」と述べた.
 ロイターのまとめでは,レバノンの死者は少なくとも445人.うち大半が民間人.イスラエル側の死者は51人で,うち18人が民間人.

ロイター,2006年7月28日10時12分

 ヒズボラのためにスパイ行為を行った容疑で大学教授が逮捕されてい たことが判明.彼はロケット砲の着弾地点などを報告していたとされる.(ハアレツ,2006年7月27日)

 エルサレム・ポスト,2006年7月27日付によれば,在レバノン・パレスチナ難民キャンプのファタハ指導者が,ヒズボ ラ側に立って参戦する方針を表明.
 ファタハの戦力は推定数千人.
 この発表がアッバス議長の了承を得たものかどうかは不明.

レバノン南部で親子5人ら計8人死亡 イスラエル軍の砲撃続く

 【アルジャジーラ特約29日】イスラエル軍は29日も,レバノン南部の都市ティールとその周辺に激しい砲撃を加え,同市近郊では同軍のミサイルで破壊された車の中から両親と子ども3人の5遺体が見つかった.
 レバノン南部の自警団長によると,同市近郊ではさらに,イスラエル軍が撃ち込んだ砲弾の破片に当たって,市民3人が死亡した.
 この結果,今月12日から続くイスラエルの対レバノン攻撃による死者は少なくとも438人に達し,このうち367人が一般市民だった.
 また,レバノンの救助隊関係者によると,子どもを中心に依然数十人がイスラエル軍の砲撃で崩れ落ちた家などのがれきの下敷きになっているとされ,死者数はさらに増えるという.レバノン政府の保健相は,そうした行方不明者たちが収容されれば,死者数は600人を超えると言明した.

 これに対しイスラエル軍当局者は,イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラのロケット弾,ミサイル発射拠点を標的に砲撃を加えたことを明らかにするとともに,ヒズボラが新型のミサイルをイスラエル領アフラに撃ち込んだとの見方を示した.
 また,アルジャジーラの特派員によると,イスラエル軍はこの日,ベッカー高原にある橋梁や車両を標的にしたミサイル攻撃などを行った.
 一方,イスラエル軍はヒズボラの重要拠点とされるレバノン南部ビントジェベイルへの砲撃を続行している.同南部地帯での戦闘により,イスラエル軍兵士7人が負傷した.
 ビントジェベイルをめぐるこれまでの戦闘で,イスラエル軍兵士9人のほか,ヒズボラ側の戦士26人も死亡した.
 このため大量のレバノン人市民たちが同南部からティールやシドン(サイダ)に避難を続けている.
 国連の人道救援当局者は負傷者および食料・医薬品の搬送を安全に行うため,「72時間の停戦」実施を呼び掛けた.(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)

2006年07月29日19時11分 アルジャジーラ

イスラエル軍兵士8人殺害 レバノン南部でとヒズボラ

 【エルサレム30日共同】イスラエル軍報道官によると,同軍の地上部隊は30日,レバノン南部タイベへの侵攻作戦を始めた.中東の衛星テレビ,アルジャジーラによると,レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラは「タイベでイスラエル軍と激しい戦闘になり,軍兵士8人を殺害した」との声明を発表.イスラエル軍は把握していないとしている.
 タイベはレバノン南部の国境から約3キロ西にある.イスラエル軍によると,同村への作戦は交戦開始後初めて.軍はヒズボラのロケット弾施設を破壊するための「限定的作戦」としている.

共同通信,2006年7月30日22時11分

レバノン空爆,子ども37人含む54人死亡

 【ベイルート=柳沢亨之】レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘を続けているイスラエル軍は30日未明,レバノン南部ティール近郊カナを空爆し,子ども37人を含む計54人が死亡した.12日の戦闘開始以来,一回の攻撃の死者としては最多で,犠牲者の大半は周辺の村から避難してきた民間人だった.
 〔略〕
 攻撃を受けたのは,避難民約60人が暮らしていた建物で,空爆当時,ほぼ全員が就寝中だった.現地からの情報によると,がれきと化した建物の下には依然,遺体が残されている模様だ.

 イスラエルのオルメルト首相は30日,攻撃が「ロケット弾を発射する者たちの聖域」に対するものだったと強調,民間人を事実上の「人間の盾」として利用するヒズボラの戦術に原因があるとの考えを示した.

読売新聞,2006年7月31日1時23分

 〔略〕

 カナでは96年4月にもイスラエル軍の「怒りの葡萄(ぶどう)作戦」で,国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の基地が攻撃され,侵攻を恐れて避難していたレバノン人106人が死亡.「カナの虐殺」と呼ばれている.
 レバノンのシニオラ首相は同日,「カナで起きていることは誤り(誤爆)などではない」とイスラエルを強く非難した.
 さらに「我々は即時の無条件停戦以外は受け入れない」と態度を硬化させた.一方,イスラエル政府は今回の攻撃について遺憾の意を表明,調査を約束した.
 またシニオラ首相はアナン国連事務総長に電話し,安全保障理事会の緊急会合の開催を要請した.

 〔略〕

毎日新聞,2006年7月31日10時11分

<イスラエル>レバノン空爆,一時停止へ ライス長官説得?

 【エルサレム樋口直樹】レバノン南部カナへのイスラエル軍の空爆で多数の子供を含む50人以上が死亡したことを受け,イスラエル政府は30日,レバノン南部への空爆を48時間停止することに合意した.イスラエル訪問中のライス米国務長官に同行するエレリ国務省副報道官が発表した.
 レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラによるイスラエル兵拉致に端を発した12日の戦闘開始以来,イスラエルが空爆停止に合意したのは初めて.即時停戦に消極的な米国やイスラエルに対する国際社会の圧力の高まりに配慮したとみられる.
 AP通信は30日夜から空爆停止期間に入ると伝えた.米国務省の声明によると,イスラエル軍はこの間にカナ空爆の原因調査を実施するが,空爆停止期間中でもヒズボラから攻撃されれば反撃するとしている.

 空爆についてイスラエルはヒズボラがカナから40発以上のロケット弾を発射,うち数発は爆撃した建物の近くから発射されていたと説明している.
 イスラエル政府は多数の民間人が犠牲になったことに遺憾の意を表す一方,「ヒズボラは民間人を『人間の盾』にしている」(外務省幹部)と非難している.
 カナ空爆を受け,ライス長官は30日夕からエルサレムでオルメルト・イスラエル首相らと会談した.人道的見地などから空爆の一時停止に応じるよう説得したとみられる.オルメルト首相は29日夜にはライス長官との最初の会談でヒズボラとの戦闘にさらに10〜14日が必要との見解を伝えていた.
 〔略〕

毎日新聞,2006年7月31日11時14分

 【ニューヨーク=長戸雅子】国連安全保障理事会は30日夜(日本時間31日朝)イスラエル軍によるレバノン南部カナの避難所空爆で多くの市民が犠牲になったことに「強い遺憾」を表明し,イスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラ間の恒久的な戦闘停止の緊急性を強調するフランス提案の議長声明を全会一致で採択した.
 安保理は27日にイスラエル軍の空爆で国連要員4人が死亡した事件に「深い衝撃と苦悩」を示す議長声明を採択しており,レバノン情勢に関する公式見解を出すのは今回で2回目.
 議長声明は多くの犠牲者を出した空爆に「多大な衝撃と苦悩」を表明.「罪のない生命が失われ,市民が犠牲になったことに強い遺憾」を示し,アナン事務総長に1週間以内に事件の状況を報告するよう求めた.
 さらに「暴力行為の停止,恒久的で持続可能な停戦を実現する緊急性を強調する」とした.
 また,永続的な危機解決に向けた決議採択に安保理が直ちに取り組む決意を確認するとした.

 議長声明案は当初,イスラム圏のカタールが提示.カタール案は避難所への空爆を「意図的に攻撃目標とした」とし,これにより多くの市民が犠牲になったことを「非難」.無条件の即時停戦とイスラエル軍の撤退を求めた.
 米国は「非難」声明案に抵抗を示したが,7月の安保理議長国のフランスが各国の意見を取りまとめ,「非難」を「遺憾」に弱めるなど表現を和らげた声明案を提示した.

産経新聞,2006年7月31日16時3分

イスラエル軍,空爆を継続=「停止」守らず−レバノン南部

 【エルサレム31日時事】イスラエル軍は31日,レバノン南部のティール北方で走行中の自動車に空爆を加え,レバノンからの報道によると,同国の兵士1人が死亡した.
 イスラエルはレバノン南部のカナで30日に起きた民間人に対する爆撃事件を受け,同日夜からレバノン南部で48時間の空爆停止措置を取るとしていたが,これを無視した形だ.
 イスラエル軍スポークスマンによると,同軍は車にイスラム教シーア派武装組織ヒズボラの幹部が乗っているとの情報を得て,緊急性があると判断し,攻撃に踏み切った.
 ただ,実際に乗車していたのはレバノンの当局者や兵士で,同軍は遺憾の意を示した.

 一方,イスラエル軍はレバノン南部の村タイベ付近でも空爆を行った.
 軍はこれについて
「南部で作戦を展開中の地上部隊がヒズボラの攻撃の脅威にさらされたので,防衛のため攻撃した」
と説明,正当性を強調した.

時事通信,2006年8月1日1時1分

 国軍は空爆停止の発表にあたり,
<1>何者かがイスラエルを攻撃しようとしている場合
<2>地上戦の展開によって必要になった場合
――には,例外もあり得ると主張していた.

読売新聞,2006年8月1日0時43分


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