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東亜FAQ目次


 【Link】


 【質問】
 自衛隊は廃止したほうがいいの?

 【回答】
 「自衛隊を完全に廃止」なんて言ってるのは,脳にウジ沸いてる人.
 または,何にも知らないのに知ったかぶりして口を挟んでくる人.
 そういう人って,良くテレビとかに出てますもんね.

 今時,共産党や社民党だって組織そのものを廃止とは言ってない.
 だいたい,廃止して,現在自衛隊が行っている領空&領海侵犯への措置や情報収集活動,大規模災害への対応,南極観測支援や流氷観測はどこがやるの?
 千歳空港など一部空港では自衛官が民間機を含めた航空管制を行っているし,政府専用機の運航・整備・操縦全て自衛隊が行っている.
 それらを考えたら,廃止なんて即「政治家として知識が足りない」とバカにされるだけ.

 共産党は現在の自衛隊を縮小しようと言っているのであって,廃止とはいってない.
 社民党は「防衛部門」「治安維持部門」「(人道目的に限った)海外派遣部門」の3つに組織を分割しようと言っているだけで,廃止とは言ってない.

 但し,どちらの党も「自民党の自衛隊」の印象が強い自衛隊を快く思っていないのは確か.
 自分達の政党の為に活動する兵隊サンが欲しいのが本音.

(自衛隊板)

 ついでに言っとくと,共産党はごく最近まで
「自衛隊はアメリカに追従する政府の軍隊だからなくてもいい.
 外国が侵略してきたら,国民一人一人が武器を手に取って抵抗運動をすればいい.
 民主主義国家に必要なのは『人民軍』であって『政府の軍隊』ではない」
 と主張していた.

 ・・・今は,そんな主張をしていたことはキレイさっぱり「なかったこと」になっているが.


 【質問】
 「戦争を放棄してるから軍隊を無くせ」と言う人がいますが,これに対しての的確な反論教えて下さい.

 【回答】
「じゃあ地震放棄と憲法に書いておけば,地震は来ないのかよ」

 我が国が自国の意思による行為としての戦争を放棄しても,他国の我が国に対する侵略を防止できるわけではありません.

 確かに,他国の侵略を受けても応戦しなければ,「戦争」とは呼べないでしょう.
 しかし,それが侵略であることには変わりなく,外国の軍隊に支配される地域の住民の苦しみは,支配者の意思や規律によっては,戦争と大差ないものになりかねません.

 このことは,第一次世界大戦開戦時のベルギーや中国に併合された際のチベットで,政府が侵略者に対して無抵抗を決めたにもかかわらず,市民が自然発生的に抵抗を始めて,多くの犠牲者を出したことでも明らかです.

 現在の我が国の憲法が制定された際には,我が国は米軍を主とする連合軍に占領されていました.
 現行憲法は,世界一強大な海軍・空軍をもち,世界で唯一の核兵器保有国であった米国に逆らってまで,我が国を侵略する国などありえないという,当時の日米の人々の認識をもとにして作られました.
 だからこそ,憲法第九条第一項では,「国権の発動たる戦争」と「武力による威嚇又は武力の行使」は,「国際紛争を解決する手段としては」と我が国の意思による行為に限定した上で,「永久にこれを放棄する」と定めたのです.
 また,これに続く第二項では,「前項の目的を達するため」と目的を明確に示した上で戦力の保持を禁じ,主権国家の権利としての外国との交戦権を否定しています.

 つまり,現実に我が国が外国の侵略を受けた際にも自衛することを禁じたり,そのために必要な戦力を保持したりすることを禁じたりはしていないのです.

 これが,現在の我が国の政府の憲法解釈であり,我が国が自衛隊を有している根拠です.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 私は平和な世界を希望しているのですか,自衛隊は憲法違反だと思います.
 自衛隊をなくすために,一個人は何ができますか?

 【回答】
 あなたが政治家になり,憲法改正を行い,自衛隊を日本軍に改組すれば,自衛隊は消滅します.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 今日,自衛隊の存在意義について友人と議論になったのですが,友人は自衛隊など必要なく,国連軍に頼ればいいと主張するのです….
 軍縮が世界の流れだとも….

 本当に自衛隊は必要ないのでしょうか?
 国家にとって必ずしも武力は必要ないということでしょうか?

 【回答】
 国連軍は常に存在するわけではない.
 何かあった時に初めて色んな国の軍隊の寄せ集めて編成するわけだから,編成から行動開始までに結構な時間がかかるわけだ.
 それまでの数日(と予想される)日本はやられ放題,荒らされまくり.
 全く無抵抗状態になるから,どれだけ被害が出るか予想もつかん.

 それに国連は様々な国家の政治的駆け引きの場となっているので,それらの国の都合が優先され易い.
 国連軍に頼るような国防では,日本の命運が,他国の都合でいいように振り回される状態になることも,十分予想される.

 コスタリカなんかは常備軍はないけど,軍隊並みの装備をした警備隊やらコマンド部隊がわんさかいる.有事の際にすぐ軍隊が編成できるようにね.

 結局「軍隊はなくても(日本の場合は自衛隊)なんとかなる」つーのは妄想.
 どんなに軍縮が進んでも,外部からの侵略から国を守る最低限の抵抗力は残しとかなきゃならん.
 今は平和でも,20年後40年後どうなるかはわかんないんだから.


 【珍説】
 日本が無くなろうが,自分が生き延びられればOKネ.
 しかも今と代わらぬ生活水準があればサハリン州でも構わんよ.

 【事実】
 同じ生活水準,思想の自由,信仰の自由,民族不差別が可能であれば,確かにそうであろう.

 現実にそれは可能か?いや,それは空論にすぎない.
 どの国でも下のような事が行われている.
・自国の主要民族を優遇(教育面・就職面)
・主要文化をもって少数文化を排除
・主要宗教を優遇
・少数民族居住地域への投資/開発差別

 貴殿には海外で長期生活される事をお勧めする.
 何故,人は国家と民族を大切にするのか?
 個人の自由とは何か? 自由は何によって守られているのか?
 日本国という殻を外側から見れば理解できるはずである.

(追加@海)


 【珍説】
 個人の自由を守るのに,国家意識,民族意識の強調はチョットと思う.
 軍備で国家意識は守れるかもしれんが,必ずしも個人を守れるわけでない.

 【事実】
 それは貴殿が今まで日本国・日本民族・日本文化という殻で守られ,他国・他民族・他文化からの干渉を受けた経験が無かったからである.
 貴殿が今の環境のまま日本国内にいる限り,殻で守られていることは意識できないだろうが,それに気づけない事は幸運といえば幸運であるし,無知といえば無知である.

 個人の集団が同じ民族や同じ思想や同じ文化を基準に国家を形成しているのですよ.その個人一人一人にボディガードが付くわけにはいかないでしょ.
 ある集団が自己を守るために自衛の組織を持つことは当然でしょ.
 国民一人一人が応仁の乱の時代の「武装農民」のように武装したり,国民一人に対してボディガードを一人付けることの方がよっぽど金がかかり,マンパワーがロスするじゃない.

 「個人を守る」ことの合理的選択として世界各国は「ある集団が自己を守るために自衛の組織を持つ」という方法を選択しているんですよ.

 それから「軍備で国家意識は守れるかも」などと偏見に満ちたことを書いているけど,国民の生命財産を守る議論をしているときに,こういう混同は極めて迷惑です.

(追加@海他)


 【質問】
 自衛隊を廃止し,敵が攻めてきたら市民達よ,武器を取れというのは,防衛方法として一番優れていると思うのですが,外国でこの方法を取っている国がありますか?

 【回答】
 「防衛組織」以外の一般市民が武器を取って戦う事は国際法違反です.
 ジュネーブ条約の保護を受けませんので,捕虜となってもその場で略式裁判した後に処刑されても文句を言えません.
 ちなみに「防衛組織」というのは国家かそれに準ずる組織に所属したものを指します.
 つまり,いい加減な団体が,勝手に防衛組織を作って抵抗運動をした場合,テロリストと見なされて皆殺しにされるでしょう.

 実際,外国でそんな方法を取っている国など一つも在りません.
 スイスは徴兵制を採用し,有事の際に50万人の兵力を揃えられます.
 コスタリカは有事の際に徴兵制を復活できると憲法に書かれています.
 平時は軍隊並みの火力を有する警察が治安を維持しています.
 ちなみに平時でも隣国ニカラグアよりも強力な防衛力を有しています.

 仮にそのような方法をとったとしますと,以下の可能性が多いに考えられます.

 A国の空軍がB国に攻めてきました
→空軍は高い専門性が必要なので,生業の片手間に訓練を積めるようなものではありません.
 A国はB国に爆弾落としたりミサイル撃ち込んだり空挺降下したり,やりたい放題です.

 A国の海軍がB国に攻め込んできました
→海軍も高い専門性が必要なので,生業の片手間に訓練を積めるようなものではありません.
 A国はB国に艦砲射撃したりミサイル撃ち込んだり陸戦部隊を揚陸したり,やりたい放題です.

 A国の陸軍がB国に攻め込んできました
→これならなんとかなると思い,B国国民は銃を取り,ゲリラっぽく精一杯抗戦しました.
 しかしB国は空も海もがら空きなので,A国は機甲部隊を上陸させまくりです.
 戦車砲やロケット砲や榴弾砲で,まるでドミノのごとく,ゲリラは倒されまくります.
 B国ゲリラが捕虜に取られた場合も,国際法で保護されないので,民族が消滅しそうな勢いで処刑されます.

……と,こうなるのがオチ.

 あと,
・平時における領空・領海侵犯にはどう対処するの?
とか,
・B国は国防に真面目に取り組んでいないと見なされて外資が撤退,たぶん経済は滅茶苦茶になるだろう
とか,無数に問題があります.


 【質問】
 以下のような見解はどうでしょう?

――――――
 たとえば,「日本の優秀な工業力を侵攻国は狙う」というような立場が今日も広く見られる.
 〔略〕
 そこには,いずれに側においても,戦争にいたらない以前に,「有事迫る」という緊迫状況が始まるだけで,東京,大阪などの巨大都市圏にパニックがおこり,日本の工業力自体が破綻しはじめるという事態は想定されていないのである.
 そのとき,国土に,一〇〇〇万単位,つまり数千万の都市難民ないし失業者があふれはじめる.
 ことに東京がパニックになれば,国の政府,それに自衛隊も崩壊するとみた方がよい.
 以上は想定しうる極限状況であるとしても,現実性をもっている.

――――――松下圭一「都市型社会と防衛論争」@『戦後思想の歴史と思想』(ちくま学芸文庫)
※Apemanのブログに転載されていたもの

 【回答】
 はて,前大戦の時のドイツは,国内に米英ソ軍が侵攻した時に,パニックに陥りましたかな?
 英国はBOBの時にry.
 ソ連はバロバロッサの時にry.
 日本は沖縄戦の時にry.
 ベトナムはry.

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月03日 20:31:51


 今回議論の対象にはなっていないけど,古くはローマ対カルタゴ,最近でもソ連→ロシアが良く使っている方法として,
「言うことを聞かなければ壊してしまえ」
,って選択もあるしな.グロズヌイとか.

 最初から敵の都市を壊滅させてでも,と侵攻国が意図していた場合,無意味な議論だ.
 ほら,日本でもホトトギスの扱い方は3通りあったろう?

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月03日 20:32:26


 Apemanとかmojimojiとかのはてな左翼は,我らがロシアがチェチェンで何をしたのか知らないんだろうなぁ.
 グロズヌイという都市を破壊尽くしたんだよ・・・

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月03日 20:35:47


 チェチェンでは,巻き込まれたく無い人は,とっくに疎開したり難民になったりしてたよな.

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月03日 20:36:05


 政体に関わらず懲罰的な意味すら持った都市攻撃は珍しくない.

 中国によるベトナム侵攻で,中国軍は撤退間際にベトナム領内の占領都市を,徹底的に爆破してたしねぇ.
 「懲罰戦争」って奴さ.

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月03日 20:52:25


>日本の工業力自体が破綻しはじめる

 「戦争にいたらない以前」なんだろ.
 爆撃もされてないのに,何で工業力が破綻するのか意味不明.
 そりゃ,第3次大戦が迫れば,円の下落,在留邦人と資産の引き上げ位は当時から予測されていたが,そこまで外国べったりな資本構成ではなかった筈だが.
 大石の,「工場は逃げ出すから〜」ってのと同じ詭弁だね.

>そのとき,国土に,一〇〇〇万単位,つまり数千万の都市難民ないし失業者があふれはじめる.

 噂だけで失業率を10数ポイントも押し上げるとか,作者の愚民感が良く分かりますね.
 あの時点で世界第二の工業力があった.
 どの程度の期間で危機が深刻化するのか,想定状況が不明だが,そんな世界大戦クラスの危機になれば,通常戦である限りは嘗てのアメリカのように,順次軍需生産に切替(当然発注できる品には程度の差がある),或いは交通等の基幹インフラに,前倒しで投資する道だってある.

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月03日 20:51:22


 大体,生半可な工業基盤と技術力だったら,日本は世界第二位の経済大国にはなれなかったのにな.
 もし日本が色々と中途半端だったとしたら,せいぜい今の韓国あたりが精一杯だっただろうて.
 日本を美化しすぎる奴もウザいけど,舐めすぎてる奴もどうかしてる.

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月03日 20:54:50


 そもそも,緊張化というのは片方だけでなりたつ問題じゃあない.
 そしてそれらの問題はお互い様.
 また,一時的な混乱はおこってもすぐに慣れる.

 それは近代工業化がなされたあとに,第二次世界大戦がおこった米英なんかを見てもわかる.
 日本やドイツが困ったのは,本土爆撃で実際に工業地帯を吹き飛ばされたからで,遠い場所で戦争がおこる程度では,そうそう混乱は長続きしない.

 むしろ,経済面では中国が台湾侵攻をおおっぴらにやって,国際間での商取引が停止する様な事態が巻き起こる方が,世界的な大混乱に陥る.
 商取引や部品がかなりストップする.
 大恐慌の引き金になる懸念がある.

 こういう事態にならない為に,中国に軽はずみな行動を自省する様に日米は釘を刺してる.
 平和統一を妨害する意思はない.
 中国も必ずしも好まないといっている,血みどろの武力制圧に歯止めをかけているだけだ.

 まるで中国が台湾に侵攻を開始した方が安定的だみたいな話をしてる方が,本来の戦争の波及論を自分の主張に都合良く塗り替えた暴論と言える.

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月03日 22:50:57

「週刊オブイェクト」コメント欄,2010年01月03日付より
青文字:加筆改修部分

 まあ,上記文章が書かれた1981年なら,松下圭一の言うようなスタンスの人もいたかもしれませんが,今となっては……


 【珍説】
――――――
中村 若い人に職がない?
 とんでもない.
 田舎に行ってみれ!と.
 あっちこっちにぺんぺん草だ.
 私は半分外科医ですから荒療治ですが,大学を半分ぐらい潰してしまって,今の自衛隊を武装解除して農村に送ったらどうですかね.
 それで,稲刈りとか,させてみたらいいですよ.

――――――『人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフ【ガ】ーンとの約束』(中村哲・澤地久枝著,岩波書店,2010.2.24),p.44

 【事実】
 論旨が滅茶苦茶で,自衛隊を解散させなきゃならない意味が全くわかりません.
 そもそもその「荒療治」,まるで中国の文化革命の折の「下放」ですね.
 本家・中国で今,文化革命がどんな評価をされているかもご存じないようで.
 もしかしたら,文革末期には内戦状態になって,広西省では5万人虐殺などといった事態になったのも知らないのでは?


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