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(画像掲示板より引用)


 【link】

「D.B.E. ミニ型」(2010/11/30)◆「おれは歩きたくないんだ!」隊員を団扇で数回たたく 防衛省調査で判明 松崎議員“恫喝”の全容

「Togetter」◆(2013/05/01) ガールズ&パンツァーは自民党政府の陰謀アニメ!

「数多久遠のブログ」◆(2013/03/23) 公明党が防衛政策実現の足かせに

「数多久遠のブログ」◆(2013/05/17) 新防衛計画大綱策定に向けた自民提言について(その1)

「数多久遠のブログ」◆(2013/05/20) 新防衛計画大綱策定に向けた自民提言について(その2)

「黒マッチョ」◆(2013/04/20) 民主党ネット部隊,重要業務にコメント閲覧やウィキペディア編集…失業した元秘書らが活動

「たむたむ」◆(2010年03月09日)諸外国における地方参政権の実情

「ニュー速VIP」◆(2010/09/04)鳩山由紀夫 2ちゃんねるで圧倒的存在感!!「人気」

●書籍

『政官要覧 平成23年春号』(政官要覧社,2011.2)

『戦後史のなかの日本社会党』(原彬久著,中公新書,2000.3)
>塩津計/日本人を愚弄した政党の正体

『日本の防衛』

 自衛隊の一般人向けパンフレット(武田早雲:題字)
 本書の広報の仕方はいかがなものかと.
 防衛予算(開発,調達,なんとかかんとか)削減は,平成18年度と比して15%を23年度で達成するとかなんとか目標にしてます.などと書いてあるんだけど,これって,フツーの人が何気なく見ると,
「へー,削減できるんだ.自衛隊って,装備に十分余裕があるのね」
って思われかねないんじゃないの?

 ちゃんと
「防衛予算は足りないんです.だけど削減しなきゃんらないんです」
って書かないと,本当の事が伝わらないでしょ(笑)

 こういうのが書評になるかと言えばならないけど,とりあえず書く.

――――――名無しの愉しみ:軍事板,2011/06/02(木)

●民主党の国家戦略関連

「kojii.net」■菅直人副総理の訓辞に感じた違和感

「Kojii.net」■門外漢に説明する必要性(2009/11/30 09:20)

「MURAJIの戯れ言so-net blog版」:日本の軍事ヲタに民主党支持者が少ない理由

「MURAJIの戯れ言so-net blog版」:石油備蓄が事業仕分け

「MURAJIの戯れ言」◆(2010/05/15)今の民主党政権が太平洋戦争時にタイムスリップしたら

「Voice」:(2010.1.15)COP15――日本の敗北/藤沢久美(シンクタンク・ソフィアバンク副代表)

「朝日新聞」:民主・社民・国民新3党連立合意の全文
http://www.asahi.com/politics/update/0909/TKY200909090292_03.html
http://s01.megalodon.jp/2009-0910-0006-40/www.asahi.com/politics/update/0909/TKY200909090292_03.html

「海洋戦略研究」:鳩山孤立政策?

「カラパイア」:【知る】 太陽をちぎって食べる鳩山鳩山次期首相の妻はUFO搭乗経験者だった

「古森義久」:朝日新聞から「小沢チルドレン」が消えた!?

「古森義久」:オバマ政権も実は東アジア共同体には反対

「古森義久」:日本が危ない! 田久保忠衛氏の新著での警告
>田久保忠衛氏の『米中,二超大国時代の日本の生き筋』という書です.

「古森義久」:鳩山首相がオバマ大統領に伝えなかったこと

「古森義久」◆(2010/06/04)鳩山辞任へのアメリカの本音の反応は?

「古森義久」◆(2010/06/06)鳩山氏はピエロ――米紙の酷評

「週刊オブイェクト」:民主党の安全保障政策が問題視されている最大の原因とは?

「週刊オブイェクト」:民主党の安全保障政策に関する前回の記事への疑問点への回答

「週刊オブイェクト」:民主党政権は防衛大綱を先送りしない方針に
「週刊オブイェクト」:ブレまくりの民主党,防衛大綱見直しを結局来年末に先送り

「週刊オブイェクト」◆(2010年06月04日)菅さんの元秘書の松田光世さんが菅直人新政権の方針を大胆予測!

「週刊オブイェクト」◆(2010年06月05日)新たなる逆神の誕生か 松田光世さんが菅直人新政権の予想を全て外す

「週刊オブイェクト」◆(2010年06月07日)松田光世さんの総理秘書官への夢,破れる

「週刊オブイェクト」◆(2010年06月07日)松田光世さんが「五十嵐敬喜教授に『あんたが総理秘書官やるしかないだろ』とけしかけられた」と紹介した自身の呟き投稿を消去,事実無根だった模様

「週刊オブイェクト」◆(2010年06月12日)勝見秘書のSOB(Son Of a Bitch)発言が新聞記事に掲載

「週刊文春」◆(2010年1月14日)「地方参政権問題」の背後に民主党と「民団」の蜜月関係

「人民網」:中日関係に「友愛」は可能か?

「雪斎の随想録」:江畑謙介さんを偲ぶ会
>ある著名「知米派」シンクタンク・リサーチャーW氏によると,
>今,日本には,世界の大物ジャーナリストが続々,集結しているのだそうである.
>何故かといえば,「日米関係は大丈夫か」が,話題となっているそうである.

「園田義明めも.」:(2010/01/07)ダンカイ星人の精神論を大いに笑い飛ばす

「園田義明めも.」:(2010/01/08)鳩山内閣への警鐘,五百旗頭真の「国内的な願望」論から山内昌之の「主観的願望」論へ

「大陸浪人のススメ」◆(2010/06/08)鳩山由紀夫の辞任に関する中国インテリ層の反応

「地政学を英国で学ぶ」:鳩山の「ファンタジー・アイランド」

「ねたミシュラン」★分かりやすすぎるグラフから見る今の日本

「原田義昭blog」:「友愛外交」で国益が守れるか

メガとんトラック」:痛いニュース(ノ∀`):鳩山首相「地球から見れば,人間がいなくなるのが一番優しい」

「リアリズムと防衛を学ぶ」:鳩山新政権の安全保障政策が試される六つの試金石

「リアリズムと防衛を学ぶ」:鳩山政権は防衛大綱の先送りを撤回

『菅直人市民運動から政治闘争へ 90年代の証言』(菅直人著,五百旗頭真・伊藤元重・薬師寺克行編 ,朝日新聞出版,2008.6)


 【質問】
 学術的に文民統制を研究している日本人研究者って,実はほとんどいないのではないでしょうか?

 【回答】
 これはそうですね.
 ついでに言えば三宅先生は外交史家の余技だし(余技でああいうものが書けるのはすごい),佐道先生はやれてない.
 『戦後日本の防衛と政治』の序章にも,そういう部分をやりたいという意気込みは書いてあるけど,あの本は結局内局の動きを書いた歴史でしかない.
 ぱっと思いつくのだと,防大の彦谷貴子さんくらいじゃないでしょうか.

 古典的業績としては,廣瀬克哉『官僚と軍人―文民統制の限界』(岩波書店,1989年)やら,佐藤栄一編『政治と軍事――その比較史的研究』(日本国際問題研究所,1978年)もありますね.
 上の本は行政学者による,70年代の防衛庁における防衛政策形成を扱った古典的業績です.
 佐道さんより古い本ですが,政軍という部分にはこちらの方が目配りしている印象を受けます.

 下の本は国問研の政軍関係研究プロジェクトの成果で,ここに三宅先生も加わっています.
 この分野の研究に本格的にかかわったのもこの辺がきっかけだったんでしょう.

 下の本の項目は他だと見当たらないので,手元の本を参考に上げてみます.

まえがき(佐藤栄一)
第1章 アメリカ独立戦争と政軍関係――原理と風土(斎藤眞)
第2章 ドイツ第二帝制の政軍関係――クラウゼヴィッツとルーデンドルフのあいだ(三宅正樹)
第3章 第一次世界大戦前におけるイギリスの政軍関係――CID(帝国防衛委員会)を中心として(坂井秀夫)
第4章 ラテンアメリカの政軍関係――ペルーの場合を中心に(加茂雄三)
第5章 軍事政権の成立過程と行動様式――スハルト政権と朴政権の比較(黒柳米司)
第6章 現代アフリカの政軍関係(小田英郎)
第7章 西ドイツの防衛法制――軍事独裁への特異な予防的規制(佐藤栄一)
第8章 現代アメリカにおける政軍関係――国家安全保障法を中心に(長沼秀世)
第9章 自衛隊草創期のシビリアン・コントロール――国会論議を中心に(石黒武夫)

 編者が認めるように一貫したまとまりのある論文集ではないのですが,政軍関係について一定程度の共同研究が30年前になされていた,ということ自体はたいしたものだと思います.

軍事板
青文字:加筆改修部分

 廣瀬先生のほうは拝見したことがあります.
 ただ,政策決定のプロセスを分析が主眼なので,行政学としての側面が強いかな,と.
 廣瀬先生は行政学がご専門だから当たり前ですが.

46式 in 軍事板
青文字:加筆改修部分

▼ 草稿段階から疑問のある項目であったが,詳しい方の注釈が入ると思い等閑していたが,注釈無く登録されたので,非才ながら疑問点を以下に挙げる.

 そもそも「文民統制」というのは「政軍関係」の一術語にすぎず,さらに広義として「安全保障論」もしくは「政治学」が存在する
(記号化するならば,文民統制>政軍関係>=安全保障論/政治学)
にすぎず,専門に研究すると言うことが,そもそも学術的になじまない.

 谷沢永一先生曰く,
「源氏物語のみ研究者など存在しない.
 いるとすればそれは研究者ではなく,物好きに過ぎない」※

 さて回答本文であるが,本分野における三宅先生の功績を貶めるつもりは毛頭ないが,佐道先生の『戦後日本の防衛と政治』
「内局の動きを書いた歴史でしかない」
と評するのであれば,
(投稿者個人としては,これだけの文脈を系統立って記述がされている本書を,そのように評する回答者の見識を強く疑う)
三宅先生の著述群は15年戦争以前が大部分であり,戦後日本についての研究に手をつけていらっしゃらないされることも,また記述しなければ片手落ちであろう.

 なお佐道先生は『戦後政治と自衛隊』にて,前掲書の事実上の改版として,更に研究されていることも併記する.

 また,大嶽秀夫,纐纈厚両先生に一切触れていないのは,勉強不足の感が否めない.

 とくに大嶽先生の『日本の防衛と国内政治』は1983年の著作であり,戦後日本を対象とした研究としては嚆矢であると投稿者としては考えている.

 以上.

 傍論;
 S.P.Huntingtonの研究者というのは佃煮にするほどいるので,"The Soldier and the State"の注釈は山ほど有るモノと思われる(苦笑)

 ※ 出典不明(編者)

七師三等兵 in FAQ BBS
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 プロの論答はというと,複眼的に安全保障の射程を広く構えまずが,よくよく考えると,一般世論においては共通認識が至難ではないかとの念が禁じえません.
 理由は,安全保障が不文概念であり,その認識は世論の中でアチコチに偏在している部分状態にあり,偏在のうち共通する部分単位でしか認識が醸成されないのでは?と考えられるからであります.
 国連軍であれば国連軍,核武装であれば核武装といった具合です.
 ところが,安全保障は情勢により憲法より上位な側面があり,世論にとっては重要事項と存じますが,世論は部分的な偏在認識をもって主権行使を判断をしてしまうであろうと,疑問を持ちました.
 この疑問には1つの懸念があります.

 世論は情報量により,偏った主権行使を判断するのではないでしょうか?

 【回答】
 日本において,主権者たる国民は,代表者たる国会議員を通じて主権を行使しているわけです.
 ですから,あくまで主権を行使する段階で問題となるのは,立法府たる国会,及び,行政府たる内閣です.

 さて,今日,安全保障の概念は拡散し,貴方の考えるように偏在しているというよりは,むしろ遍在しています,
 いまや貿易なしに成り立つ国家はなく,経済活動ですら安全保障の一部となっており,また情報の共有化,伝達技術の高速化が進み,各国同士の政治的な結びつきも緊密かつ迅速になりつつあります.
 安全保障は,現在では独立したものではなく,正常な国家活動を営む上で必然的に確立されるものです.
 ですので,むしろ国民が特に安全保障についての情報を必要とする,ということはまずありえないでしょう.

戦争・国防板,2009/04/07(火)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 危機管理対策上,何が首相の権限を弱めているのか?

 【回答】
 内閣法の規定に寄る.
 内閣法4条では,最高意思決定機関は「閣議」
 でもって,第6条では首相は「閣議決定に従わ」なきゃならない.
 しかも,閣議では全員の意見が一致しなきゃならない.憲法66条で「連帯して責任を負ふ」と定められているから,というのが法制局見解.

 詳しくは佐々淳行著『危機管理宰相論』(文芸春秋,1995.12.15),p.22-24を参照されたし.

 ちなみに郵政解散のときに,閣僚任免権を連発して異論を唱える閣僚を罷免,無理矢理「全員賛成」に持っていったのが小泉首相.
 これが各派閥・党派の微妙なバランスの上に立っているような政権だと,そんなリーダーシップを期待できないという仕組みだ.
 その最悪の例が村山政権だったわけで.


 【質問】
 軍政面を強化するために,首相がすべきことは何か?

 【回答】
 佐々淳行は次のような主旨の提案をしている.

 (1) 内閣合同情報会議に対して,もっとどんどん情報をよこせと言え.重要な情報には早耳でいるようになれ.
 (2) 国家安全保障上の問題について,もっと普段からの「横」の連絡調整をこまめにやれ.
 (3) 自衛隊制服組をどんどん官邸に呼んで意見を聞け.「制服組を官邸に入れないことがシビリアン・コントロール」? バカ言ってんじゃねーよ.
 (4) 防衛大学校の卒業式や,観閲式には必ず出席しろ.国王自ら卒業生2千名に卒業証書を手渡すタイでも見習え.
 (5) 首相自ら図上演習をやれ.「三矢事件」? あんなの,問題視するほうがどうかしてる.
 (0) 秋山眞之曰く,「敗れぬ気と油断せざる心ある人は無識なりといえども用兵家たるを得」る.しっかりやれ.

 詳しくは佐々淳行著『危機管理宰相論』(文芸春秋,1995.12.15),p.64-66を参照されたし.


 【質問】
 日本版NSCの現状は?

 【回答】
 2007/2/2に行なわれた会合では,以下のことが固まったようです.

・メンバーを,「首相」「官房長官」「防衛相」「外相」「国家安全保障担当補佐官」に絞る
・但し,「現在の安保会議が扱ってきた事項」に限っては,これまでどおり8閣僚(「国交相」や「国家公安委員長」などを追加したもの)が参加して審議・情報分析などにかかわる事務局メンバーは10〜20人程度

 ⇒ちなみに,この会議は,エネルギー安保,気候変動問題,鳥インフルを含めた防疫も扱う方向とのことです.

 また,「現在の安保会議が扱ってきた事項」というのは以下の7つです.
(ちなみに一部メディアは9つと伝えてましたけど,間違いです)

1.国防の基本方針
2.防衛計画の大綱
3.防衛計画に関連する産業等の調整計画の大綱
4.武力攻撃事態等(武力攻撃事態及び武力攻撃予測事態)への対処に関する基本方針
5.武力攻撃事態等への対処に関する重要事項
6.その他国防に関する重要事項
7.重大緊急事態(武力攻撃事態等及び前号の規定により国防に関する重要事項としてその対処措置につき諮るべき事態以外の緊急事態であつて,我が国の安全に重大な影響を及ぼすおそれがあるもののうち,通常の緊急事態対処体制によつては適切に対処することが困難な事態をいう.)への対処に関する重要事項」

 これって,国防に関することは,これまでと変わらないってことじゃないでしょうかね?

 役所が扱う文書には,名前は違えど必ず「例外規定」があり,目的とすることを達成できない主因になっています.いわゆる抜け道ですね.
 法律を見たらよく分かりますよね.「附則」がいかに抜け道になっているか・・.

 2番目の「但し」がこの会議の意義を奪い去る根源になりそうで,大変気になる今日この頃です.

おきらく軍事研究会,平成19年(2007年)2月5日


 【質問】
 「日本版NSC創設に向けた官邸機能強化会議」のメンバーは?

 【回答】
 以下のとおりです.

安部首相(議長)
塩崎官房長官
小池首相補佐官(国家安全保障問題担当 議長代理)

【有識者】
先崎一・前統幕長
森本敏・拓大海外事情研究所長
岡崎久彦・元駐タイ大使
北岡伸一・東大教授
佐々淳行・元内閣安全保障室長

小川和久・軍事アナリスト
佐藤謙・元防衛事務次官
塩川正十郎・元財務相
柳井俊二・前駐米大使
相原宏徳・元三菱商事副社長
石原信雄・元官房副長官(座長)

 制服出身者は先崎予備役陸将と森本敏さんですね.

 でも,有識者の数が多すぎる気がします.
 最も実りある議論ができるのは5名が限度と聞きます.
 もっと絞る必要があったのではないでしょうか?
 役所間で席の奪い合いが起きた結果の折衷なのでしょうか.
 もしそうなら,実につまらぬ話です.

 最初の5名だけで十分ではないでしょうか.

 岡崎さんや小川さんら4名は多忙のため欠席したと聞きます.
 メンバー選定に不満をもっているのではないか?と勘ぐったする見方もあるようです.
 事実なら,それはそれで大人げないと思いますけどね.

 でも,実りある結論がでることを期待しましょう.
 なかでも,森本さんには期待するところ大です.

 討議の内容はすべて公開されると思いますので,楽しみです.

おきらく軍事研究会,平成18年(2006年)11月27日


 【質問】
 幹部自衛官出身の国会議員がもっと増えれば,国会でより専門的で突っ込んだ国防論議が可能になるでしょうか?

 【回答】
 少しぐらい増えたぐらいでは無意味でしょう.
 日本の国会は委員会を基本に運営されていますが,そこでは多くの制服組含めて防衛省関係者も答弁しています.
 精々,なんちゃって以外の国防を語れる議員が,ほんの少し増える程度かと.

 まあ元制服組っつても,田母神だってそうですが.

 そもそも,政治家に必要なのは「どのように国を保ち,国を守るか」という国家観であって,実務面での知識はさほど重要ではありません.
 元自衛官議員が増える「だけ」じゃ,あまり意味はないでしょうね.

 あと,根本的な事を忘れているようですが,日本の主権者は国民で,国会議員は国民が選ぶ者です.
 軍事的知識を持つ人間を議員に選ぶかどうかは,主権者である国民に委ねられています.
 そして,日本社会そのものの軍事的な知識水準が低い.
 ほとんどの人は「防衛? なにそれ?」だし,拒絶反応持つ人は「非武装平和が唯一の道!」ですし.
 あるいは逆に「核武装!正規空母!原潜!」な生兵法以下の論外ですし.

 総理になってから防衛省に説明されて,ようやく理解した鳩山前総理なんて可愛い方ですよ.
 総理になったあと,防衛省に説明されても理解を拒んだ福田元総理がいるくらいですから.
 防衛省と外務省が,
「日本は防衛戦力を備える事で着上陸を抑止している」
と説明.
 それを聞いて,
「日本は着上陸の危険はない.
 防衛戦力は減らしていい.
>「(廃絶に向け)踏み込んだ対応が必要だ.私に任せて欲しい」
と,ノリノリで大賛成.
(2008/05/31の読売新聞朝刊2面)

 中国ロシア北朝鮮韓国台湾アメリカ全部未加盟な上,寝耳に水的な突然の行動だったので,当時の関係者は大慌て.〔要出典〕
 ニュースでも話題になり,「廃棄費用すらない」と防衛庁が愚痴をこぼす事態に.

 日本を代表する主要政治家クラスが抑止力の概念を理解してなかったりするんですね.

 手っ取り早いのは中国が攻めてくるとか,北のミサイルで死人が(ry

※ クラスター爆弾廃止の経緯については,異論もかなりあるので念のため.

戦争板,2010/07/29(木)〜09/24(金)
青文字:加筆改修部分

▼ 上記回答はいろいろと問題があるような....

>日本の国会は委員会を基本に運営されていますが,
>そこでは多くの制服組含めて防衛省関係者も答弁しています.

 それはどこの国の国会ですか?
 日本の国会は,制服組が答弁することが事実上不可能なのが,今までにたびたび問題視されているのですが.
 たとえば朝日や産経の記事.

――――――
「制服組」の国会答弁検討 文民統制巡り議論
朝日新聞,2007年10月27日10時02分


 同省(註:防衛省)によると,制服組の国会出席は,自衛隊の前身の保安隊発足以来約20回あったが,戦闘機の機種選定をめぐって,59年12月に空幕長が衆院の委員会で答弁したのを最後に,その後は一度もないという.
 平和憲法下,戦前の軍国主義への反省から,制服組が国政の表舞台に立つことに否定的な雰囲気があったためとみられる.

―――
【野口裕之の安全保障読本】面妖…国会から自衛官が消えた
産経新聞 大阪本社版,2010 年 10 月 11 日

 昭和34年,当時の源田実航空幕僚長が「国の防衛に関する件」について,衆院内閣委員会で「説明員」として答弁したのがその最後.
 議会関係者の話を総合すると,
「軍国主義の反省から,制服組が国政の表舞台に立つことに否定的ムードが,与野党問わず流れているため」
のようだ.

―――

 あと,クラスター爆弾廃止の経緯もなんだかおかしい.

>総理になったあと,防衛省に説明されても理解を拒んだ福田元総理がいるくらいですから.
(中略)
>「(廃絶に向け)踏み込んだ対応が必要だ.私に任せて欲しい」と,ノリノリで大賛成.
>(2008/05/31の読売新聞朝刊2面)

 実際の記事にはこう書いてある.

クラスター禁止同意 福田首相が現場の反発押し切る 陸自幹部「安全保障に穴」
読売新聞社,2008 年 5 月 31 日

 首相は23日,クラスター爆弾の廃絶に取り組んできた,公明党の浜四津敏子代表代行らと首相官邸で会談,
「(廃絶に向け)踏み込んだ対応が必要だ.私に任せてほしい」
と政治決断への意欲を示した.

 防衛省はクラスター爆弾を,防衛の「有効な武器」と位置づけてきた.
 国土の狭い日本では,敵部隊が上陸してきた場合,すぐに都市部へ侵攻する恐れがある.

 クラスター爆弾はこうした敵を,海岸などで一網打尽に攻撃できる.
 防衛省内では,
「条約により,日本の安全保障に10〜15年の穴が開く」(陸自幹部)
との懸念も広がっている.

 だが首相は,こうした主張を受け入れなかった.
 現在の日本の安全保障の脅威は,ミサイルや航空機による攻撃であり,敵部隊の直接上陸は考えにくい??との観点からだ.
 首相は周辺に,
「外国の軍隊が上陸してくる可能性は極めて低い.
 クラスター爆弾は持っていても使えない兵器だ」
と語ったという.
―――

 あまり誠実な要約じゃないですね.

バグってハニー in 「軍事板常見問題 mixi別館」
2010年12月03日 13:29


 【質問】
 次の例はシビリアン・コントロールの逸脱なの?

 陸上自衛隊幹部が自民党憲法調査会の中谷元・改憲案起草委員会委員長に独自の憲法改正案を提出していた問題は6日,シビリアンコントロール(文民統制)に反すると野党が一斉に反発するなど波紋を広げた.
 自衛隊イラク派遣の延長を10日に閣議決定する方針の政府は,自衛隊の活動継続に対する世論にも影響しかねないと警戒,事態の沈静化に躍起となった.
 民主党の鉢呂吉雄国対委員長は6日,記者団に「軍人が突出した歴史的な経過から,戦後に文民統制が提起された.憲法の問題で『制服組』が問題提起するのは慎むべきだ」と批判.共産党の市田忠義書記局長は記者会見で「自衛官の中立義務,憲法尊重の義務に違反する疑いが濃厚であり,事実関係を究明するべきだ」と表明した.
 社民党の又市征治幹事長も談話を発表し「政治課題に現職の自衛官が関与し,安全保障政策の大転換に言及するのは文民統制から逸脱した行為だ.断じて容認できない」と非難した.

(共同通信) - 2004年12月6日19時7分更新
 12月5日のマスコミ報道によると,陸上自衛隊幹部が作成した改憲案が自民党の改憲作業をすすめる機関に提出され,その案はすべて自民党の発表した改憲草案大綱に取り入れられていたことが判明しました.現役自衛官(陸上幕僚監部防衛部防衛課防衛班所属二等陸佐)による憲法違反の行動としては,「三矢研究」とよばれた有事法制構想研究・作成事件以来,それに匹敵するほどの極めて重大な問題です.

http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Japanmilitarism/armys_kaiken_an.htm

 【回答】
 自衛官が政治家の指示で憲法草案の作成をしたことのどこがシビリアンコントロールの逸脱だ.
 自衛官が政治家の指示を無視して憲法草案を国会に出したのならまだ理解できるが,政治家の指示に従って行動したことがシビリアンコントロールの逸脱としたら,軍とはどういう組織だと言えるのか..
 共同通信のあの報道だけはいただけないな.

 日本におけるシビリアンコントロールってのは,ミリタリーに従事する人間には発言権が無いという,世にも珍妙な代物だからな.
 本来は,軍の予算,人事,そして軍事行動の最終的な命令権が,軍そのものにはなく,政府や議会にあることが制度的に保証されているという制度.

 今回のも,安全保障上,ミリタリーの人間が専門家としてどのような憲法上の不備があり,どうそれを是正するのかという案を,政治家の要請に基づいて,私案として提出したもの.
 それを政治家や政党,そして政府,さらには国会,最後に国民がどう取り入れるのかは,それこそシビリアンの判断.
 ゆえに,まったくシビリアンコントロールの逸脱ではない.

 この時点で叩いているのは,シビリアンコントロールを全く理解していない,軍事アレルギーのなせる技でしかない.さらにいえば,専門家による意見や議論を封殺する,言論弾圧でしかない.

軍事報道を考えるスレッド in マスコミ板

 シビリアンコントロールとは,自衛隊が防衛に関して全く意見を言わないことではなく,最終決定を文民(官僚に非ず)がするというだけのものです.
 意見を聞くこと自体は問題ではありません.

 なにやら「提出していた」などと,自主的に作成して出したかのように書いていますが,実際は中谷元委員長に要請されて作ったものでした.

 中谷元氏は,現在の自民党の副幹事長で,元防衛長官です.防衛大学校を卒業しています.現在46歳.
 防衛大出の2佐というのは大体40〜45歳程度ですから,同期か後輩に頼んだのではないでしょうか.
 エリートが警察に出向したりするのもこの頃だと記憶していますが(うろ覚え),この2佐はどこ勤務だったんだろう・・・?

 問題になるのは,自衛隊法くらいのはずです.特定政党への肩入れは禁止されていたはずですから.
 その範囲がどこまで含むのか(今回の件=要請された場合も含まれるのか)は,私には分かりませんが.

 今回の件で『逸脱』などとは,シビリアンコントロールの拡大解釈にも程があります.
 アメリカの大統領なんて元軍人ばかり(徴兵制があったので当たり前)ですが,アメリカではシビリアンコントロールが守られています.
 軍人が口出ししない,ことがシビリアンコントロールではないのですが.
 むしろ軍人が口出しできず,しかも絶対服従となると,どんな間違った防衛政策がとられるか・・・と気が気でなりません.
(イージス艦にF-2搭載しろとか,数十人で巡洋艦動かせとか言われそう)

カレーとご飯の神隠し,2004/12/6


 【珍説】
 ネット右翼は,ありもしない幻の「中朝の脅威」をアジっている.

タリバン警護隊

 【事実】
 どこがありもしない脅威なのか?
 北朝鮮は日本の隣国であり,しかも独裁国家で,とどめに核保有を宣言した国で,おまけに日本との正式な国交が無い.
 これだけの条件が整って「脅威でない」というなら笑い話だよ.
 実際の脅威として拉致された人もいるわけだし.どこがどう脅威でないか教えてくれ.

 中国についてだが,毎年10パーセント以上の軍拡.隣国な上に領土問題まで抱えており,これまた一党独裁の核保有国家.
 フィリピンなんて小さな岩礁を二つも中国にいきなり軍事占領されたし,南沙諸島でもきなくさい.
 チベットや,中越戦争,中印紛争,とどめに台湾が独立したら攻撃するというほどの国家に対して,「幻の脅威」とは楽観的すぎる.
 現実に武器満載の原子力潜水艦で領海侵犯したことは,「現実の脅威」以外のなにものでもありません.

 しっかしタリバン警護隊さんって,名前を「中国共産党紅兵」に変えたほうがいいんでないの?

 すくなくともフィリピンに岩礁を帰して中越戦争の敗北をちゃんと教科書に書いて,ある程度民主化して,大軍拡をやめなきゃ話にならんよ.脅威以外のなにものでもない.

 ただ救いは,昔の脅威であったソビエトと違い,中国と日本は経済的な結びつきが強いし,イデオロギーで,牽制しあっているわけでもない.
 まともな民主国家になって共産党が崩壊してくれれば,よい付き合いはできると思うよ.
 中国の人々も中産階級が力をつけてきた.生活に余裕ができると政治的権利をもとめだすのは必然で,その時に共産党がどう動くかだね.
 期待はしてるのよ.中国には.

軍事板

▼ なお,「ネット右翼」なるものの正体は,実は普通の市民であるとする分析もある.
 以下引用.

――――――
http://www.bk1.jp/review/0000215904

〔略〕
藤原帰一東大教授が面白い分析を朝日新聞の論壇時評で展開している.
 彼いわく戦後の平和運動,市民運動の理論的支柱は国家と市民社会を対立関係から見るという視点だという.
 国家とは戦争を起こし,市民から平和を奪う存在であって,国家を主体として安全保障を考える限り,戦争の脅威はなくならないとするのが,戦後の平和運動市民運動の基本的パターンなのだという.
 そして藤原は本書を引き合いに出し「今はそうとは限ら」ず,「新しい歴史教科書をつくる会の神奈川支部「史の会」について調査した上野陽子は,右翼のイメージとはまるで違った,自発的市民が集まって作り出した「市民運動」として「つくる会」を描いている」
「そこに見るのは朝日(新聞)やサヨク(左翼)から健全なナショナリズムを守ろうと努めるサイレント保守市民」だったことを発見して驚いているとする.
 そこに上野が見たのは「民主主義の否定どころか,民主的な運動」そのものだったのだ.

 続けて藤原は
「上野の報告についてコメントを加えた小熊英二は,この下からのナショナリズムを自民党・文部省が一貫して企ててきた教科書攻撃の一貫とか,右翼,ファシストなどと(つくる会を支持する一般市民にレッテル貼るようなことを)言っても意味はないと指摘する.
 つくる会に参加する人たちは自分たちが体制に属するどころか,その体制に対して異義を申し立てる側にあると考えており,自分たちが右翼だなどとは思っていもいない」
とする.
 そして「国家はちゃんと国民を守るべき」というアタリマエのことを,市民のほうが訴えるとき,「国家対(市民)社会という図式に頼る平和主義はその根拠を揺るがされてしまうだろう」と結論付けている.

 〔略〕
 「平和主義」「市民主義」こそ正義で,これに同調しない連中は皆「保守反動・右翼」とレッテル貼りをしている間に,何時の間にか思考が硬直化し退化した,「サヨク」の敗北宣言と本書を捉えたい.
――――――

 もっとも今日では,新風連のような極右勢力の活動も,確かにネットでは見られる.
 だが,いまだに1議席も得られていないところから見ると,彼らは広範囲にレッテル貼りされる「ネット右翼」の中の,ごく一部の特殊な存在でしかないと言えよう.▲


 【珍説】
 つまり,「虚無」の瘴気がこの列島を包んでいるように感じる.
 この瘴気の発生源をたずねていくと,生命そのものにこだわる戦後的な気分,態度,思想の固まりにぶつかる.
 つまり,生き延びること以外に大切なことはないと構えたとたんに,生命は一切の価値を打ち砕く石臼に変じたのである.
 それもそのはず,延命のためには卑劣も狡猾も,横柄も野蛮も,臆病も怯懦も,裏切りも背信も,卑屈も屈服も必要になることが多い.
 自分がそのような人間に過ぎないと内心で思っているものが,どうして,明朗闊達に振舞えるであろうか .

(西部邁)

 【事実】
 犯罪取り締まる警官や,災害による被害を極限する消防士,訓練レベルでも死と向かい合わせの自衛官や海上保安官,そして,一命を賭して大事なモノを救わんと行動した名も無き人たち.
 戦後日本でも,西部の意見への反証など溢れている.
 そういう人間たちを全く無視しようとする人間は,一握りの変人だけだ

 日本社会でも言える.
 ワールドワイドに暗躍するテロリストやテロ支援国との明確な対決を選択した政治家と,それを支持した国民ってのは,未来を守るために生命を危険に晒す覚悟をしたという事だ.

 そういう日本を裏切ってテロリストにおべんちゃらを言う卑屈な背信者の臆病西部は,天に唾を吐く言動にさっさと気がつけ,ボケ.

 そもそも生命が大切ではないなら,誰かを見殺しにしようが,裏切りの結果で他人がいくら無残に死のうが関係ないだろ.
 つまり,テロリストの発想だ.

 ついでに言うなら,戦時中のどの国とて,無謀とも呼べる勇気を振るって抗戦を継続した部隊ってのは,自らの命が犠牲になる事によって,祖国と同胞,そして戦友たちが少しでも生命を永らえる事を望み,自らの行為がそれにつながると信じたが故の選択と呼べる.
「我は死すとも生きん」
 生命を大切に思っていないなら,そんな勇気を奮う必要がそもそも発生し得ないし,そういう一命を賭した人間を賞賛する社会的な反応もおきない.

 西部の言動が明朗闊達とは程遠く感じてしまうのは,この手の倒錯故なんだろうか.

軍事板


 【質問】
 本来政府議会に向けて言うべきところを,自衛隊は広報パンフレットなどを通じ,宣伝で国民に訴えている.
 それは戦前の,陸軍パンフレットや軍人による時局講演会で行った,世論誘導と本質的に同じでは?

 【回答】
 理想論者はお呼びではないなぁ.

 広報活動しなかったら,これ幸いと出鱈目並べるのが反対派のお家芸だし,どうせ「国民目線でない」とか「象牙の塔」だとか批判されるのがオチですよ.

 基地公開や旧セキュリタリアンすら否定するような発言ととられても仕方ないよ?

 広報宣伝とは,本質的に力の均衡が成り立つ世界だ.
 批判する奴は大抵,特定の組織にしか言わない.
 それは「お前は引っ込んでろ」ってことで,空白は反対派の宣伝が埋めるだけ.

 そもそも白書って広報誌なのか?
 議会,国民への報告書の類と思ってた.

軍事板,2011/06/03(金)
青文字:加筆改修部分

▼※
(1)http://www.mod.go.jp/j/publication/wp/index.html
(2)http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/077/1020/07707151020001a.html
の記述では,以下のようになっており,該当部分は不適当.

(1)――――――
 防衛白書は,わが国防衛の基本について国民の理解を深めるため毎年刊行しているもので,平成22年版で36回目になります.
――――――
(2)――――――
○国務大臣(坂田道太君) 「日本の防衛」についての防衛庁長官説明
「日本の防衛」について,その概要を説明いたします.
 自衛隊は,わが国の独立と平和を守るため,不断の努力を続けております.
 御承知のように,近年内外における諸情勢は,著しい変貌を遂げつつあり,防衛問題に対する国民の関心も次第に深まりを見せております.
 この際,今日の国際環境のもとでのわが国の防衛に関する基本的な考え方と自衛隊の現状等を改めて明らかにし,広く国民はもとより,諸外国にもわが国の防衛政策について正しい認識をしてもらう必要があり,あわせて自衛隊に対する国民の一層の理解と協力を得るために,昭和四十五年以来六年ぶりに政府刊行物として「日本の防衛」を作成いたしました.
――――――

七師三等兵 in FAQ BBS,2011/6/23(木) 11:34
青文字:加筆改修部分


◆◆◆政治家と国家安全保障


 【質問】
 民主党でも岡田なら,安全保障政策は少しはマシ?

 【回答】
 そうとは考えにくい.
 以下,岡田克也語録より.


「参政権がほしいなら国籍を取れということは,人権にかかわる」
「中国の役割は米国と並んで非常に大事だ.総理が自らの考えを押し通して靖国参拝をしたことは,非常に国益を損ねている」
「(拉致被害者)5人を(北朝鮮に)返さないと政府が決める必要はない」
「国会で北朝鮮の名前を出すのは,相手の気分を害するからやめろ」
「イラクの子供は10年も綺麗な水を飲んでないから,自衛隊の給水復興支援は必要無い」

軍事板
青文字:加筆改修部分


(画像掲示板より引用)


 【質問】
 菅直人の安全保障問題認識の程度は?

 【回答】
 今月号の『ざっくばらん』の巻頭論説
「続 菅首相の安保論が聞きたい 永井陽之助 R・ファルツグラフ 30年前 安保大論争」
は,主筆の奈須田さんが昭和56年に発表したものの再掲ですが,いまでも通用する,誠に読み応えある内容でした.
 現首相が所信表明の中で自らを,
「若いころ,イデオロギーではなく,現実主義をベースに国際政治を論じた」
「永井陽之助先生を中心に勉強会をした」
と口にしたことを知り,奈須田さんはビックリしたそうです.
 永井なる人が「イデオロギーではなく現実主義をベースに」とは正反対の,「現実に目を向けない」「戦後社会のイデオロギーに毒された」安保論者であることを,30年前に明らかにしていたからです.

 この論説は,永井という人がいかなる安保観を持っていたか,を徹底的に分析し浮き上がらせる内容です.
 永井氏には,国際社会の現実を動かすファクターが勢力均衡であるとの感覚がなく,その安保論も,国際社会で通用しない実効性のないイデオロギー的なものであったことが,米国人学者との対論を通じて炙り出されています.

 現首相は安保面で,こういう人を師と仰いでいると公言したわけですから,実力もお里も知れたわけです.
 お国のことを思うなら下手なあがきは見せず,官房長官と一緒にすぐお辞めなさい.

おきらく軍事研究会,平成22年(2010年)7月19日(月)

▼ 【反論】
「永井陽之助は現実主義とはほど遠い,戦後イデオロギーに毒された学者だから,そんな人間を師匠と仰ぐ管直人の安保政策もお里が知れる」
とか,国際政治学の研究者が聞いたら激怒するようなことを,堂々と掲載してるのに仰天した.

 生前には左から叩かれ,没後には右から叩かれる.
 高坂正堯氏と並んで,冷戦期の日本における現実主義的国際政治学の代表者的存在だったのに,永井氏も気の毒なことだ.

 とはいえ,『現代と戦略』(文芸春秋 1985年)なんかで永井陽之助が主張してたことは,今の軍オタ界隈じゃまずウケないだろうなーとは思う.
 論争相手の岡崎久彦なんかが,能力ベースでソ連の軍事的脅威を問題にしてたのに対して,
「脅威度の判断は能力×意図で総合的な判断をすべきだし,一見,客観的に見える軍事統計も,政治的立場によってかなり主観が入る.
 人間存在を基底にした政治や軍事を,ハードウェアなどの定量的要素一辺倒でとらえ,政治的・社会的要因を無視するべきでない」
と主張してたんだから,
 「意図ではなく能力に備えよ」を合言葉にしてる人達が,思いっきり反発するのも,当然と言っちゃあ当然か.

軍事板,2010/10/11(月)
青文字:加筆改修部分



 【質問】
 能力にはふつー意図があるもんでは?

 【回答】
 意図は急変する場合があっても,能力は急変しないしできないから,意図ではなく能力ベースで防衛計画たてましょうね,というのが軍事的合理性,ってされてるでしょ?
 それは軍事戦略の立場から見た「合理性」であって,国家戦略の立場から見れば,違った別の「合理的」判断があり得る,つまり軍事的合理性と政治的合理性には相克があるんじゃないか,というのが岡崎・永井論争の論点だった.

 具体的には,ソ連による北海道侵攻とシーレーン攻撃の現実性が争点になったんだけど,永井の方は別に非武装中立を肯定したり,日米同盟を否定したりするわけじゃなく,むしろ自民党保守本流系の自衛隊肯定・親米路線だった(「吉田ドクトリン」ってタームを初めて使ったのも彼だし)のが面白いところだったわけ.

 実際,軍事的合理性一点張りで軍備を整えてきたソ連は,あのザマになったしね.

 状況によって軍事的合理性が有効な局面と,政治的合理性が有効な局面は異なり,かつ,そのいずれがより有効かは,当事者には,しばしば判らない.
 そうした時には,両者の「相克」が生じるんじゃないの.
 クラウゼヴィッツ的な意味での「摩擦」と言ってもよいけど.

軍事板,2010/10/11(月)〜10/12(火)
青文字:加筆改修部分



 【質問】
 それでは永井陽之助の入門書籍というと?

 【回答】
 本はほとんど絶版になっちゃったから,今では入手が難しいかもしれない.
(『時間の政治学』は,復刊する企画があったらしいが……)
 今,普通に入手できるのは,共編著の『現代政治学入門』(有斐閣)くらいか?

 出世作になったのは,『平和の代償』(中央公論 1967)かなぁ.
 論壇で非武装中立論が大流行する中,米ソの核均衡に抑止システムとしての意義を見出し,米ソにとって戦略的に重要な地域(つまり日本)が,両大国の戦略を考えずに「中立」を叫ぶということは,かえって国際関係を不安定化させる,対米自立と安全を同時に実現するなんて非現実的なんだよ,と喝破した(当時としては)画期的な著作.

 某所に一部が引用されてたのでコピペしちゃうが,
――――――
 平和への道は険しく,忍耐と自制のいる迂路である.
 少なくとも,それは燃える平和と正義への情熱をかきたてる何ものもない道程であろう.
 それはただ,「暴力」よりは「術策」が,「愚直」よりは「慎慮」が,「恐喝」よりは「駆引き」が,「悪徳」よりは「偽善」が優越する,不正義の秩序であるにすぎない.
 しかもその秩序が,「恐怖の管理」の成功にみちびき,人類を恐怖から解放した暁こそ,人類は「神々のたそがれ」の淵に立たされるときかもしれない.
 これこそ,現代の最後のアイロニーである.
――――――
という一節が,すごく印象的.

軍事板,2010/10/12(火)
青文字:加筆改修部分


 【反論】
 【質問】 海保は有事の際には,防衛大臣の指揮下に入るわけ?
には「白痴議員」という単語がありますが,これは客観的事実ではないと思います.
 白痴とは重度の知的障害の古い呼び方.差別用語とされることがあり,一般的に知的障害を意味すると思います.
 社民党の主張が現実的はないと自分も思いますが,これが白痴〈すなわち知的障害〉であり,「たくさんいる」とまでしている内容に客観的事実があるとは思えません.

修正希望 in FAQ BBS,2010/8/11(水) 14:41
青文字:加筆改修部分

 【再反論】
 そうですなあ,より正確に記述をしますと,
「半世紀以上に渡って,非現実的な非武装中立なるものを信奉し続け,他にも,"軍艦からB-52発進","拉致などあるとは思われない"などの妄言を連発し続け,朝鮮労働党を友党とし,辻元にすら愛想をつかされた,白痴も同然の阿呆集団」
ということになりますかね.

 非武装中立論を巡る社会党/社民党のデタラメぶりについては,詳しくは非武装中立論関連項目
憲法9条を巡る社会党/社民党のデタラメぶりについては,詳しくは憲法第9条関連項目
ハンガリー事件を巡る社会党/社民党のデタラメぶりについては,詳しくはハンガリー動乱項目
参照してください.

 他にも稲垣武によれば,
・シベリア抑留者の実態を,見て見ぬふりをした疑惑
・「朝鮮戦争は韓国が始めた」と長年吹聴してきたデマゴーギーぶり
・北朝鮮との長年にわたる不適切な関係
等など,問題言動が多数あるそうです.

 それどころか,原彬久によれば社会党左派は,議会で多数を占めて政権を取った暁には,改憲してスターリン型一等独裁政治を行うことを,本気で考えていたそうです.
 彼らが多数にならなくて良かったですね.

 しかも彼らはそれに対して,今なお反省どころか,だんまりを決め込んでいます.

 まあ酷いものです.
 むしろ
「彼らは白痴だったんだよ,正気じゃなかったんだよ」
と主張したほうが,擁護の弁になるくらいの代物ですね.

in FAQ BBS,2010/8/21(土)
青文字:加筆改修部分


 【珍説】
「周囲を海に囲まれた日本は,自らが紛争の原因を作らない限り,他国から侵略されるおそれはない」(石橋政嗣『非武装中立論』)

 【事実】
 石橋はこれを,非武装中立が実現可能な理由の一つとしてあげているが,稲垣武も批判しているように,船舶が発達した近代以降は,海岸線はどこでも侵略を受ける恐れがある.
 陸続きの国境に比べれば,多少はハードルが高くなるが,戦略上のメリットが戦術上のデメリットを越えると,侵攻国が考えた場合に,それをためらう理由はない.
 まして相手が丸腰なら,戦術上のデメリットは激減する.
 そして,たとえ中立を標榜している国があっても,地政学上必要と侵攻国が考えた場合に,それをためらう理由がないのは,ベルギーなどの事例に見られる通り.

 ところで2010年現在でも,
「海で侵攻軍を撃滅すればいいから,陸自は不要」
というたぐいの論説をときどき見かけるが,そのルーツはもしかしてこの石橋の珍説なのかもしれない.

 【参考ページ】
『「悪魔祓い」の戦後史』(稲垣武著,文春文庫,1994.8.15),p.164-165

【ぐんじさんぎょう】,2011/04/13 20:00
を加筆改修


 【質問】
 福島瑞穂って本当に,空母から重爆撃機が飛びだってるって言ったんですか?

 【回答】
 正確には「空母」ではない.

 平成13年11月15日参議院予算委員会での発言.
 国会会議録検索システムで検索可能なので調べてみるといい.
 会議名は参議院の予算委員会,検索語は「艦船」でヒットします.

 以下,平成13年,参議院予算委員会議事録より引用.

――――――

○福島瑞穂君 よくわからないんですね.
 そこでB52が,実際に艦船から飛び立ち,攻撃をするわけです.直接に攻撃をするわけです.
 ですから,そこは相手方から見て十分攻撃される場所ですから,アメリカは戦闘地域と考えているわけです.
 日本がいつまでも,日本は戦闘地域と考えないと日本だけが言って,だから自衛隊は行けるのだとすることは極めて問題だと思います.

――――――

軍事板
青文字:加筆部分



(画像掲示板より引用)


 【質問】
 旧社会党の議員で,自衛隊についてまともな考え持ってる人いたのでしょうか?

 【回答】
 いつも自衛隊に厳しい質問をぶつけていた「爆弾男」って異名がある議員がいてね,米ソの国防関係者が来たら,とたんに見事な防衛論を展開するので有名だった.
 外務省の職員に
「普段の質問からは考えられない」
ってからかわれたら
「党の方針に従うのは議員の役目」
と満点の回答.

軍事板
青文字:加筆改修部分

>「党の方針に従うのは議員の役目」

 こういう考え方が,戦前は統帥権干犯論争を引き起こし,結果として議会の力を弱めたんだけどね.


 【質問】
 しかし,みんなの党と自民党の躍進で,参院のキャスティングボードは見事にみんなの党に握られましたな.
 みんなの党は安全保障政策で,どういうスタンスを採るのか…

2010年07月12日 15:53,ペッパー

 【回答】
 みんなの党には元民主党ネクスト防衛大臣の浅尾が居たような.
http://obiekt.seesaa.net/article/62709629.html

 あまり期待出来ません.
 全体の傾向は保守寄りですが.

2010年07月12日 22:45,JSF

 みん党は思いやり予算見直し掲げている時点で,民主以上に爆弾だと思うのですが.

2010年07月12日 23:02,たかふみ

以上,「軍事板常見問題 mixi別館」より
青文字:加筆改修部分


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